楽しい事ばかりではありません
2024年12月9日
いつもホームだよりをご覧いただき、ありがとうございます。
折に触れ、この場を借りてお伝えしている内容ではありますが、今日は人生の最後の時間についてのお話です。
世の中には、色んな種類の高齢者施設が存在します。施設入居を検討しないと…と考え始めた方がまず最初につまづくポイントが、「施設形態」では無いでしょうか。
一般的に高齢者施設というと、「終の棲家」というイメージが一番に出てくるかと思います。必ずしも全ての施設が「終の棲家」になる訳では無いのですが、高齢になってから、何度も何度も転居するよりも、「終の棲家」になれる施設を探そう。とお考えになる方も多いと思います。
当ホームは、本当の意味での「終の棲家」に出来る場所です。全ての細胞を使い切って、命の炎を完全燃焼して旅立つときまで、サポートします。
そしてホームからお出になる瞬間まで、職員一同、お見送りさせて頂いています。
ホームから最後に出発する時のお車は、ご家族が運転する自家用車では無く、葬儀社さんが運転する車になる事がほとんどです。ホームと契約している葬儀社がある訳ではありませんので、ご家族が決められた様々な葬儀者様が、ホームに入居者様をお迎えにいらっしゃいます。
そんな葬儀社様から「こんなに大勢で見送って頂けるなんて、珍しいですよ」と言われることがあります。
勿論、時間帯によってはスタッフも忙しいのでお見送りできない時もあります。それでも、出発の時間が分かっていれば、一瞬でも降りてきて、最後のお見送りをしに玄関に集まってきます。
それって、お話して、お世話をさせて頂いて…と毎日毎日接していた者としては当然の感情ではないでしょうか。
私たちにとっては、出発の時が最後のお別れの機会ですし、寂しいですが、区切りをつける場だったりします。最後にした会話や、お手伝いした援助、もっとやって差し上げたかったな、という後悔。頑張って生きて来られた事、最後まで生き抜いた事への尊敬と、長い人生、本当にお疲れ様でした。という気持ち。諸々の感情と共に、出発をお見送りします。
ホームでの日々の暮らしの中で、楽しい事のご紹介をするのは簡単です。楽しい事だけをピックアップすれば良いのですから。
しかし、本当は、楽しい事も、辛い事・悲しい事もあるのが「普通の生活」です。なので、きちんとお伝えしたいと思い、お別れをテーマにした記事を書かせて頂いています。
安心して「終の棲家」で過ごして頂けるよう、最後の瞬間はどうなるのだろう?という事も踏まえ、施設を探して頂きたいと思います。
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