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福祉用具を利用する場合の、手続きの流れと費用について、詳しく見ていきましょう。
介護保険を利用して福祉用具をレンタル・購入するには介護保険の申請が必要です。
介護保険について、詳しくはこちらをご覧ください。
福祉用具のレンタルと購入は、どちらも同じ流れで手続きをします。
福祉用具を希望するときには、まず担当ケアマネジャーにその旨を伝えます。ケアマネジャーが、ご利用者の状態や生活環境、希望を確認したうえで、福祉用具を取り扱う事業者とご利用者とを仲介します。
レンタル・購入したい福祉用具を決めたら、福祉用具事業者と契約を結び利用開始となります。
福祉用具はご自宅で安心して生活することや、介護負担を軽減することを目的に使用するものです。しかし使い続けるうちに違和感を覚えたり、使いづらい点が出てくることがあります。
お困りごとが生じたときには、些細なことであっても担当のケアマネジャーや福祉用具専門相談員にお声をかけてください。福祉用具の微調整や交換など、快適な生活を送るお手伝いをしてくれます。
介護保険を利用して福祉用具を購入する場合は、1年間の購入額は10万円までと決められています(購入の場合、購入費=給付額となります)。ここでいう1年間とは、4月から翌年の3月までを指します。例えば3月に10万円の福祉用具を購入した場合、4月になればまた新たに10万円までの福祉用具を購入できます。
福祉用具をレンタルする場合は、介護保険の自己負担割合に応じてレンタル料の1~3割を支払います。レンタル料は使用する商品によって大きく変わるため、例としてレンタル件数の多い介護ベッドや手すり、車いすの費用をご紹介します。なお、福祉用具事業者によって同じ商品でも料金が変わることがあります。実際の費用は、福祉用具事業者に確認しましょう。
ベッドをレンタルする場合には、ベッド本体とベッドマット、ベッド柵を一緒にレンタルされることが多いです。背上げ膝上げ機能と高さ調整ができるベッドに、一般的なベッドマット、ベッド柵を2本レンタルした場合、1ヶ月のレンタル費用は1割負担の方で1,500円前後です。高機能になるほどレンタル費用は高くなり、ベッドだけで月額2,000円近くになるものもあります。
室内で使う手すりの場合、1割負担で月額300~500円程度、玄関用で500円程度が相場です。また、玄関と居室、居室に2本利用というように、複数本を同時にレンタルすることも多いため、手すりのレンタル代は総額1,000円を超えることも少なくありません。
自走式と介助式の場合は、1割負担の場合で1ヶ月約300~1,000円程度でレンタルできます。頭までしっかり支えるタイプや、リクライニング機能が付いたものは、1,000円を超えることが多いです。電動の場合は、1ヶ月のレンタル費用が2,000円程度となります。
「福祉用具のレンタルで毎月の出費が気になる」という場合、「住宅改修」の検討もおすすめします。
要介護認定を受けた方であれば、20万円を上限に介護保険を利用した改修工事が行えます。手すりやスロープを設置したり、段差をなくしたりすることで、ご自宅そのものを生活しやすい環境に改善できます。
SOMPOケアでは、安全・安心・快適な生活環境の実現を目指し、ご利用者の願いに寄り添った対応を心がけています。ときには、ご家族も気づいていなかったご本人のニーズに、福祉用具専門相談員が発見して対応するケースもあります。
これは実際にあった事例ですが、相談員が介護ベッドの相談でご利用者さまのお宅に訪問した際に、ご利用者さまが椅子に座りづらそうにしている様子に気付きました。そこで、肘掛け付きの高さ調整が可能な椅子をご提案。その結果、肘掛けが支えになり高さの調整もできることで、転落の危険性が解消され、座り心地も安定感も改善されました。ご利用者さま本人だけでなく、ご家族からも大変喜ばれる結果となりました。
介護サービスの利用は、人によっては抵抗があるかもしれません。生活に不便を感じても「人の手は借りたくない」と考える方もいらっしゃいます。しかし、訪問介護やデイサービスには抵抗があっても、「福祉用具であれば」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
介護サービスの利用に抵抗ある方、そのご家族の方は、はじめの一歩として福祉用具のご利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
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