有料老人ホームで受けられるリハビリの内容や費用を紹介

4.SOMPOケアにおけるリハビリ事例

SOMPOケアでは、どのような生活を送り、どのような希望を叶えたいのかといった、ご利用者の生活における目標を大切にしながら、「生活リハビリ」を提供しています。

生活リハビリとは、日常の暮らしのなかで、ご利用者ご本人ができることを日々少しずつ繰り返し行うことで、心身機能の維持・向上を目指すことです。

たとえば、ご利用者がお一人での歩行が困難な場合、足腰の機能強化という身体的なリハビリを行うだけではなく、「歩くことでどのような希望を叶えたいのか」をご利用者やそのご家族と話し合います。「一人でトイレに行きたい」という目標を立てられる方もいらっしゃれば、「散歩に出かけたい」という方もいらっしゃいます。

その生活目標の実現に向けて、今現在のご利用者の心身状態と回復見込みなどを医療機関と連携しながら把握した上で、杖や歩行器といった福祉用具の活用や、転倒予防のために介護スタッフが近くで見守ったり身体に手を添えたりするとった支援を行います。

また、SOMPOケアでは、生活リハビリのほか、理学療法士が常駐するリハビリ強化型ホームにて、さまざまなリハビリを実施しています。SOMPOケアで行われているリハビリの事例を紹介します。

あえて柔らかめの椅子で立ち上がる力を付ける生活リハビリ

あるホームでは、ご利用者の自室で使用している椅子の高さを低めにし、座面は少し柔らかめの物に変更しています。柔らかい座面は立ち上がりが少し難しくなるため、介護施設にはあまり設置されません。
しかし、あえて柔らかめの座面にすることで、立ち上がりの練習を取り入れようと考えました。椅子に座る、椅子から立ち上がる、といった動作は一日の中で何度も行う動作であるため、椅子を変更するだけで足腰のトレーニングをすることができます。

再び自分の足で歩くことを目標として実施した生活リハビリ

車いすで移動されている方のなかには、短距離なら歩ける方もいらっしゃいます。その場合には、例えば背の低いタンスを設置すると、タンスを手すり代わりにして歩くことができます。自室の中に支えになる家具をうまく配置すれば、自然と歩く距離を増やせるでしょう。

また、全く歩けない方の場合でも、モチベーションをあげる工夫を行うことで歩くきっかけにつながることがあります。実際に、集団体操にお誘いしたことで、他のご利用者と一緒に立ち上がりの練習を続けられたり、ホーム内の景色の良い場所で歩く練習をしたりすることで、自分の足で歩きたい気持ちが向上し、職員の手を持ちながらではあるものの歩けるようになった方もいらっしゃいます

SOMPOケアのリハビリ強化型ホームをご希望の方は、こちらもご参照ください。

リハビリ強化(リハビリ専門スタッフ常駐)のホーム

5.リハビリを受けられる施設のまとめ

高齢者がリハビリを受けられる施設には、有料老人ホームのほかにも介護老人保健施設や介護医療院(介護療養型医療施設)などがあります。詳しくはこちらをご確認ください。

リハビリを受けられる施設

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、ご自宅での生活が難しい方が入所してリハビリを行い、ご自宅で生活ができる能力を身に付けるための施設です。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が常駐しており、リハビリの専門職からリハビリを受けることができます。入所だけでなく、ご自宅から通うデイケア(通所リハビリテーション)を実施している施設もあります。

介護老人保健施設では、リハビリテーション計画書を作成し、お一人おひとりの能力や希望に基づいたリハビリを行います。また、ご自宅での生活が目標となるため、食事や入浴、排泄などの基本的な動作だけでなく、洗濯や料理、買い物等に必要な動作も生活の中で実施します。

介護医療院(介護療養型医療施設)

医療的ケアが必要な方が長期間入所して、療養生活を送る施設を介護医療院といいます。介護医療院は、医療行為を常時必要とする要介護者が入所する介護療養型医療施設に変わる施設として、2018年4月に誕生した介護保険施設です。介護療養型医療施設はあくまで医療施設であるのに対し、介護医療院は生活施設となっています。

介護医療院には日常的に介護を必要とする方が多いため、療養生活における排泄や食事などの基本動作は可能な限りご自身で行うようなリハビリを実施します。具体的には、ベッド上で関節の動きを良くするための訓練や、スプーンを持ってご自身で食べられるように食事環境を整えるなどの内容となっています。介護医療院のリハビリは、介護老人保健施設と同様に、お一人おひとりに合わせたリハビリテーション計画が作成されます。

6.有料老人ホームで生活に根ざしたリハビリを

有料老人ホームのリハビリは、生活リハビリを中心に行います。普段の生活動作の中で行うため、リハビリの時はしっかり身体を動かせたのに、部屋に戻ったら何もできないといったことがありません。

生活の動作を少しだけ難しくするというように行われるため、ご利用者にとっては負担が少なく、自然に行えます。ただし、どのようなリハビリを実施するかは有料老人ホームによって大きく違いがあります。ご自身にあったリハビリを行える有料老人ホームを選びましょう。

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