記憶障がいはないけど、認知症の診断を受けた・・・
2021年4月4日
そんぽの家 武蔵村山は、介護付き有料老人ホームです。
認知症は、脳の機能が後天的に障がいされて日常生活への支障が6か月以上継続した状態を指す言葉です。
その為に、入院や引っ越しで混乱して言動に異変が生じたり(せん妄)、髄液が脳を圧迫して機能低下(正常圧水頭症:手術で改善)などは認知症とは言いません。
一般的に言われる認知症は、アルツハイマー型認知症と言って脳細胞に「タウたんぱく」が蓄積して障害を引きおこす説が有力です。
同じように「レビー小体」という物質が蓄積して発症する認知症を「レビー小体型認知症」と呼びます。
レビー小体は、パーキンソン病の原因とされている物質で初期症状は違いますが次第に重なっていきます。
特徴的な事として、記憶障がいはあまりなく「幻視」が見えて体の動きが徐々に悪くなっていきます。
レビー小体型認知症の幻視は、当事者の話を聞くとボンヤリしたものではなくとても現実的で冷静に考えるといない事はわかっていても見えるそうです。
非常に具体的で「何歳ぐらいの子供が屋根の上で踊っている」姿が見える事もあるそうです。
アルツハイマー型認知症の場合、記憶障がいを特徴的とした症状が10年20年かけてゆっくりと進行して徐々に「箸を使う」といった動作がわからなくなる・「箸が何をするものか」物の使い方がわからなくなるといった経過を経ていきます。
実際的に認知症自体が原因で亡くなるというよりも他の病気が悪化して亡くなる事がほとんどです。
レビー小体型認知症の場合、パーキンソン病と症状が重なっていく事で筋肉の働きが悪くなり食事・排泄といった機能低下から呼吸機能低下へと進行していき体の機能自体が低下して亡くなる方向に進行します。
いずれの場合も、嚥下に問題が起きる事が予想されるため実際の死因としては「誤嚥性肺炎」が認知症を患っていない方と同じく高くなります。
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