「認知症の人は怒りっぽい」?
2020年11月25日
そんぽの家 武蔵村山は、介護付き有料老人ホームです。
認知症自体は、脳の機能が障がいされて起きる症状です。
いわるゆ「年相応の物忘れ」を含めれば、多くの方がなりますがそのことが死因にはなりません。
認知症のBPSD(何かのきっかけで生じる症状)で、「物取られ妄想」や「拒否」といった症状を聞く事があると思います。
自分で片づけたという記憶がないことにより誰かに取られたと結論付けたり(物取られ妄想)、これから何をするのか理解できていない状態で他人などから何かされようとしたときに拒否が起きたりします。
認知症があっても、脳の機能が障がいされていない部分を一生懸命に使って生活しています。
例えば、足をくじいてびっこを引いているとします。
痛い足を使えないのですから、その分を反対の足で補おうとして大きな負担になります。
脳も同様です。
脳は、糖質のみを栄養源として活動しています。
高齢者が甘い物をたくさん欲しがるのはこういった背景があるのかもしれません。
また、使える部分を目一杯使っているので脳が疲れます。
だれでも疲れている時は不機嫌になったり怒りっぽくなったりすることがあると思います。
認知症の方の場合には変化に弱く脳を目一杯使って生活しているので非常に疲れやすいと言えます。
認知症による記憶障がいは最近の記憶から障がいされるため、直前のエピソード自体を覚えていない事が多いです。
ただ、その時の感情の記憶は長く保持されるといわれており、無理に何かされた等、具体的なことは覚えられずとも嫌だったという感情は積み重なります。
そんな時は、無理に何かをするよりも静かに甘い物を召し上がって頂くと落ち着きやすいです。
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