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ダイジェストでお届けします!の2日目(音楽会)

2024年8月3日

いつもホームだよりをご覧いただき、ありがとうございます。

先日に続き、今日も7月の出来事をダイジェスト版でお届けします!…と言いたいところですが、7月に行ったイベントが、とっても良い物だったので、今日はその時のご報告だけに致します。

通常、季節のイベントとして大々的に行うものについては、遅くとも1か月前には日付が確定し、事前に様々な準備を行ってから、当日を迎える。というスタイルで行っています。
普段のレクリエーションとは違い、せっかくのイベントなので…という事で全入居者様に参加して頂くべく、職員も多めに配置して一気に誘導を行う必要があるからです。
そんなスタイルを破り、この日のイベントは、開催3日前に急遽決定し、ドタバタの当日を迎える。というイベントでした。
とはいえ、本当に感動的な1時間になったので、思い出深いイベントでもありました。


今回のイベントは、一重に男性入居者B様とご家族との、深い深い家族愛が形になったものでした。

B様は難病を患い、療養型病院で過ごしていました。
ご家族としては「残り短い時間なのに、家族との面会も短い時間しかできない環境で、ただ何もせずベッドで寝ているだけ。死を待つだけで生きているのは人生として寂しすぎる」というお気持ちをずっと抱えていらっしゃいました。
とはいえ、「療養」病院だとしても、病院です。急に体調が悪くなった時には、すぐに何かしらの対処が出来る環境にいるのです。
もし生活の場である施設に移ったら、すぐの対応は望めません。すぐに対応が出来なかった事で、命を失うことになったとしたら…という心配もあり、生活の場に移る決断がなかなか出来ないでいらっしゃいました。
入院生活が長くなり、「ここで決断しなければ、絶対に後悔する!」とご家族は決死の覚悟で、退院を決められました。

当ホームに入居してからは、ご家族は夜だけ自宅には帰るものの、日中は毎日B様と一緒に過ごされていました。病院からの情報では「夕方になると落ち着かなくなって、怒り出す事もある」と事前に聞いていたのですが、ご家族がいらっしゃるおかげか、そんなそぶりも全くありません。B様は本当に落ち着いて生活をされていました。

B様のお子様はプロのチェロ奏者をされています。お忙しくお仕事をされている為、B様に演奏を聴かせる機会がなかなか持てなかったそうです。せっかく、色々自由な事が出来るホームに移られたのなら、是非、他の入居者様も含め、B様に生演奏を聴かせて頂きたい!!
私の願いと、家族の「演奏を聴かせたい」と思っていた気持ちがついに合致する時が来たのです。

朝食後で食堂に残ってる人がいる時間帯に演奏会を強行開催しました。
普段はお金を払って聴きに行かなければいけないレベルの澄んだ深い弦楽器の音が、食堂に響き渡ります。一緒にお越しいただいたフルート奏者である奥様と一緒に、誰もが聞いた事のある名曲を何曲も演奏してくださいました。
フルートはフルートで、1本でこんなに音量が出る物なのか!!とビックリするぐらいの力強い音から、小鳥のさえずりのような綺麗な高音まで、彩り豊かな音色を奏でてくださいました。
1時間弱の演奏時間でしたが、参加されていた入居者様も感動の涙を流し、一緒に聞いていた職員のささくれだった心をもスッキリ浄化して下さいました。

そんなB様は、この演奏会の翌日から急に体調が崩れ始め、2週間後には旅立たれました。
しかしながら、B様ご本人も本当に満足をされていたし、ご家族も何一つ後悔を残すことなく見送る事が出来た。と仰っていました。そばで見守っていた私たちから見ても、「人生において、思い残すことが全く無くなったんだろうね」と心の底から思える最後でした。
B様にとって、残される家族にとって、「最高の時間」と思って頂けるお手伝いが出来たのは、私たちにとっても本当に良かったと思える出来事でした。

以前、ホームだよりでもご紹介した、ホームから出棺したA様のお話をB様ご家族にしたところ「うちも冷凍庫には入れたくない。火葬日まで毎日会いたいから、施設から出発したい」とのご要望があり、夏の盛りではありましたが、葬儀社様のお力も借りて1週間程度、ホームで過ごされました。
B様がいらっしゃったお部屋の明け渡しの際、「身体が無くなってしまうと途端に寂しさを感じます。息はしていなかったけど、会話は出来なかったけど、このベッドに身体があった間は平気だったのに。骨になってしまって初めて死を実感しています。」とご家族がお話されていました。
ご逝去してしまえば、介護サービスを受ける事の無い遺体ではあります。
しかし、ご家族にとっては変わらぬ愛する家族なのです。ご遺体だから住んではいけない。なんてことはありません。お別れをする時間をじっくり持って下されば良いと思います。私たちも、最後のご挨拶をする時間がしっかり持てることは、何より有難い事です。

B様を思い出すときは、どうしても演奏会からの一連の流れが思い起こされます。そして、その記憶の中には、後悔が一つもありません。ご家族も同じ気持ちだそうです。
ホームでお支えする方々は、長い人生の中のほんの数年のお付き合いではありますが、その長い人生のしめくくりが、素敵なお笑顔で終われるように。私たちの記憶の中でお会いする姿も、笑顔ばかりの良い思い出が浮かぶような記憶になるよう、日々をしっかりお支えしたいと思います。

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