訪問看護とは?サービスの特徴や費用について紹介

自宅で医療ケアを受けることができる訪問看護。具体的なサービス内容や利用の流れ、費用について詳しく見ていきましょう。

1.訪問看護とは

訪問看護とは、看護スタッフやリハビリの専門スタッフが自宅に訪問して医療ケアをおこなうサービスです。ご利用者の病気や障がいの状態に合わせて、健康状態の維持や回復に向けての支援をおこないます。

利用方法とサービス内容

サービスの提供には、医師が発行する *訪問看護指示書が必要です。ご自宅で最期を迎えたい方が積極的な治療を希望しない場合は、痛みや症状の緩和のための看護をおこなうなど、ご利用者の希望に沿った支援も実施しています。また持病の管理や相談支援、リハビリテーションなど、心身状態の維持や向上を目的としたサービスもおこなわれます。

※訪問看護指示書
訪問看護が必要なご利用者に対し主治医が交付する書類。訪問看護に必要な情報と指示が記載されている。通常の訪問看護指示書のほか、病状悪化や退院直後などで頻回な訪問が必要な際に発行される特別訪問看護指示書、週3日以上の点滴や注射が必要な場合に発行される在宅患者訪問点滴注射指示書などがある。

医療保険制度と介護保険制度

訪問看護は、医療保険制度と介護保険制度の両方が提供しているサービスです。医療保険で利用する場合には、40歳未満の人や要介護認定を受けていない人が対象となります。ただし、病状が急激に悪化したときや退院したばかりのとき、特定の疾病に該当するとき、精神疾患がある場合は、介護保険が適用される40歳以上の方や要介護認定を受けていても医療保険で訪問看護を利用することができます。一方、介護保険の場合は、高齢者の生活を支えるために利用するサービスです。要介護認定を受けていて、医師の指示があれば、誰でも利用できます。

訪問看護を受けられる人

2.訪問看護のサービス内容

訪問看護は、病院もしくは診療所、訪問看護ステーション、そして定期巡回・随時対応型訪問介護看護といった事業所がサービスを提供します。実際に訪問する人はどのような人か、サービス内容含めて見てみましょう。

訪問看護スタッフ

実際に訪問するのは、前述の事業所に在籍している看護スタッフと、リハビリの専門職である理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などです。なお、定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、介護サービスでは必ず看護師がご利用者の情報を収集し、問題を分析して明確にするアセスメントをおこないます。アセスメントのみの場合、看護師による処置やリハビリは実施できません。ただし、主治医の指示により訪問看護が必要なときには、追加で訪問看護契約を結ぶことで、看護師による訪問看護を利用することができます。

訪問看護のサービス

訪問看護では、ご利用者の希望に応じて、さまざまなサービスを提供します。主に次の5種類があります。

療養生活における相談や支援

療養生活を送るうえで必要な排泄、入浴の介助、清拭、洗髪などをおこないます。ご家族も含め、療養生活における悩み相談や介護指導にも応じます。

病状や健康状態の観察や管理

血圧、脈拍、体温などの測定と、病状のチェックなどを実施します。糖尿病の方の血糖値測定やインスリン注射などをおこないます。また、認知症や精神疾患を抱えている方に対し、看護の立場から支援をおこないます。

治療上必要な看護や医療処置、リハビリテーション

在宅酸素のような医療機器の管理や床ずれのケアなど、ご自宅の環境にあわせた方法で看護が受けられます。リハビリテーションでは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などリハビリの専門職が訪問をおこなう場合もあります。

自宅での看取り

ご自宅で最期を迎えたいご利用者のために、必要な看護をおこないます。病気による苦痛の緩和も、看取りのための看護の一部です。

介護予防

要支援者へ健康管理や栄養状態、運動機能の維持や向上を目的とした支援をおこないます。

3.訪問看護を利用するためには

訪問看護は、在宅療養をおこなうすべての方が対象となります。

介護保険認定を受けている方は、介護保険を優先的に使用します。ただし、末期の悪性腫瘍や難病を患っている方、急激に状態が悪化した時など、国が定める基準に該当する場合は、医療保険における訪問看護を利用することができます。

訪問看護を受けるまでの流れ

高齢者が訪問看護を希望する場合、基本的には介護保険を利用することになります。

要介護認定を受けていない場合には、まず認定手続きが必要です。認定を受けている方は、担当ケアマネジャーに相談をしましょう。訪問看護が可能な事業所を一緒に選定し、契約の仲介をしてくれます。無事に契約が終わると、サービス利用開始となります。

ただし、介護保険の対象外であっても主治医から訪問介護が必要だと判断された場合には、医療保険によって訪問看護を受けることができます。

介護保険を受ける流れについて、詳しくはこちらをご覧ください。

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