前頭側頭葉型認知症について
2025年1月26日
こんにちは。SOMPOケア交野の伊藤です。(*^_^*)
暖かい日もありますが、まだまだ寒い日が続いていますね。肩甲骨の間にカイロを貼っていると暖かいと聞いたので貼っていますが、顔や手が寒くて仕方ないです。(>_<)
先日、交野市の地域包括さんが開催してくれた認知症サポート講座に参加してきました。(^_^)この講座を受けると認知症サポーターとして活動ができます!何より、認知症という病気を知ることができますし、どのように接すると良いのかなど教えてもらえるのでとても役に立ちます。(*^^*)もしご興味のある方がおられましたら、お近くの地域包括支援センターで聞いてみてください。認知症のことについて知っている人がいればいるほど、認知症の方が安心して過ごせる環境になりますので、ぜひぜひ認知症サポーターになってください!!
さて、今回は前頭側頭型認知症についてお話していきたいと思います。
前頭側頭型認知症とは…
脳の前頭葉、側頭葉が委縮し症状が出てくる認知症です。脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで理性的な行動ができなくなったり、言葉が出にくくなったりします。
物忘れや幻覚、妄想といった認知症に多い症状があまり出にくく、本人様は自分が病気だという自覚がないことから、認知症の診断が遅れてしまうこともあります。
ピック病も前頭側頭型認知症の中に含まれます。
【主な症状】
・脱抑制・反社会的行動…自分本意な行動や万引きなどの反社会的な行動をとるようにな
る。
・常同行動 …同じ行動や言葉を繰り返す。
・遂行機能障害 …目標を立て、それを達成するために計画を立てて行動することが
できない。
・失語症状 …言葉がでにくくなる。
これらの症状以外にも、無関心・自発性の低下、共感や感情移入ができなくなる、嗜好
の変化、身体が振るえたり動作がゆっくりになったり(パーキンソン症状)、筋力が低下
したり体がつっぱったりする症状(運動ニューロン症状)が見られます。
【進行・経過】
前頭側頭型認知症を発症してからの寿命は、平均して6〜9年と言われています。
初めの頃は人格変化や行動の異常が目立つことが多く、これらの症状は少しずつ進行していきます。しかし、無気力や無関心の症状が強くなり、行動の異常がみられなくなることもあります。
またパーキンソン症状や運動ニューロン症状は、誤嚥を繰り返したり、呼吸を司る筋肉が麻痺したりして、寿命に大きな影響を与えます。症状の現れ方は人それぞれ異なり、発症してすぐに出現する人もいれば、全く認めない人もいます。
【治療法】
症状を改善したり、進行を防いだりする有効な治療方法は開発されていません。
特徴的な症状に対して、抗精神病薬を処方する対症療法が主に行われています。
【支援の方法】
・こだわりを尊重したスケジュールを立てる。(パニックを起こしたり、突然怒り出したりすることを防げます。)
・周囲にあらかじめ声をかけておく。(理性が働かなくなるために、人に暴力を振るってしまったり、万引きをしてしまったりすることがあります。事前に相談して対策を立てておくと安心です。)
・認知症ケアに慣れた施設を利用する。
前頭側頭葉型認知症になると、性格の変化や反社会的行動をとることが見られるため、周りの方が驚かれるような行動をされたり、警察のお世話になることがあります。あらかじめ、周りの人や良くいくお店などに事情をお伝えし、知ってもらったうえで対策を立てておくことが必要になります。また、暴力などもあるため、介護をする人にとってはかなりストレスを抱えてしまうことが多いです。一人で抱え込まず、医師やケアマネに相談しながら介護をしていくことが必要です。今まではこんなことなかったのにと思うようなことがあれば一度受診していただければと思います。認知症は周りの人の理解があることで、本人様も穏やかに生活ができます。「人に言うのは恥ずかしい…」と感じられるかもしれませんが、周りの人に助けを求めることが大切です。一人でどうにかしようとしないで、いろいろな方に協力してもらいながら介護していただければと思います。
お困りごとなどありましたらお気軽に下記までご連絡ください。↓(^_^)↓
SOMPOケア交野居宅介護支援 080-3363-4774
それではまた、次回お会いしましょう。(^^)/