脳血管性認知症について
2024年12月26日
こんにちは。SOMPOケア交野の伊藤です。(*^_^*)
木の葉っぱもすべて落ちてしまい、あっという間に今年も終わりですね。(*^^*)
皆様、クリスマスは楽しまれましたでしょうか?お正月準備は終わりましたか?
私は、クリスマスは楽しみましたが、お正月準備はまだ終わっていません。大掃除もまだ途中の状態です。(;一_一)
この調子でちゃんと歳が越せるのか…と思っていますが、大掃除が終わっていなくても、歳は越していくのであと数日頑張って掃除をしようと思います!
さて、今回は脳血管性認知症についてお話していきたいと思います。
脳血管性認知症とは…
脳の血管障害(脳梗塞など)によって発症する認知症です。アルツハイマー型認知症のような記憶障害のほか、その他の認知症の症状(言語障害・見当識障害など)がまだらに生じる特徴があります。できることとできないことが極端な場合や、突然感情が大きく変化した場合は、」血管性認知症を発症している可能性があります。
脳梗塞で起こる高次脳機能障害との違いは、高次脳機能障害は、①脳の損傷時期がはっきりとしている。②高次脳機能障害そのものは進行しない。の2点になります。
つまり、脳血管性認知症は、脳の損傷がいつ起こったかはっきりしておらず、かつ、症状が進行しているということです。
【主な症状】
脳血管性認知症の場合、脳のどこの部分が損傷しているかによって症状が異なります。そのため、脳血管性認知症の患者様すべての方が同じ症状というわけではありません。症状がバラバラなため、受診や検査をしなければ本人様の症状を見て、脳血管性認知症と判断することは難しいかと思います。
主な症状としては…
・記憶力の低下(記憶障害)や認知機能の低下など。
・不安感が強くなる。
・手足の麻痺やろれつが回らなくなる。
などがありますが、必ずしもこれらの症状が出るとは限らないのが脳血管性認知症の特徴です。
【症状の傾向】
・複数の症状が併発する。
・症状の変化に波がある。
・感情的になりやすい。
・脳卒中などが起こるたびに症状が進行していく。
・小さな脳梗塞(ラクナ梗塞)ができている場合は緩やかに症状が進行していく。
【治療法】
・薬物療法…症状に応じて処方される。
・リハビリ…手足を動かしやすくする運動や歩行訓練、言語機能回復に向けたリハビリ。
・再発予防…食事の見直しや運動、禁煙といった生活習慣の改善。
【支援の方法】
・転倒を防止するために、室内の段差をなくしたり、手すりをつけたりする。
(転倒を防止することで新たな脳の障害を負うリスクを減らします)
・本人様がうまくできないときはすべて助けたりするのではなく、適度にサポートする。
(すべて手伝ってしまうと本人様のできる能力が無くなっていってしまいます。)
・症状の原因を理解する。
(病気によって引き起っていることだと理解し、大きな声を出して、注意したりすることは避ける。)
・静かに寄り添い、孤独じゃないと感じてもらう。
(本人様は不安に感じていることが多くあります。安心してもらうことが大切です)
脳血管性認知症の方は、症状や感情に波があります。急に泣き出したり、怒り出したり、できていたことが急にできなくなったりといったことがあります。症状に波がある病気なのだと理解して、本人様の感情が急に変わったり、できていたことができなくなったりしたときは、そういうタイミングなのだと割り切って、受け止めて寄り添う姿勢で接していただければと思います。(*^^*)介護する方も不安だとは思いますが、一番不安に感じているのは本人様です。本人様が安心して過ごせる環境を作ることを意識していただければと思います。
お困りごとなどありましたらお気軽に下記までご連絡ください。↓(^_^)↓
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それでは皆様、よいお年をお迎えください。m(__)m
次回、来年にお会いしましょう。(^^)/