上新庄東流！！介護のお仕事！「福祉用具Vo.3」
2024年3月8日
ホームページをご覧の皆さま!!!
ご覧頂き誠に有難う御座います!!
令和6年 3月度 毎週金曜日 担当させて頂いております。
介護職員の中村と申します。
どうぞお手柔らかに宜しくお願い致します!!
さて!!今回、私がご紹介させて頂きたい事は・・・ズバリ!!・・・
上新庄東流!!介護のお仕事!【福祉用具Vol.3】
について続きのお話しをお届けさせて頂きたいと思います。
前回のお話しが気になられましたら下記URLよりご確認下さいませ!!
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000426/message-detail/267037
【車椅子の部位と役割】
タイヤやハンドルなど、車椅子の各部位の役割を把握しておけば、
実際にお店で購入するときや聞きたい事があるときに、
具体的な質問が出来るでしょう。
●一般的な車椅子
標準的な車椅子の主な部位は以下の通りです。
〖手押しハンドル・介助ブレーキ〗
介護者が車椅子を押す時に持つ部分です。
介助用車椅子にはブレーキがついています。
自転車のハンドルとブレーキのような造りになっていて、
握るとブレーキがかかります。
〖背もたれ〗
座った時に背中を支える部分です。
「バックサポート」という場合もあります。
ご利用者様が楽になる為だけではなく、
姿勢を保持する役割もあります。
〖アームサポート〗
ご利用者様が座った時に、腕を置く部分です。
楽な姿勢を保てる以外にも、
立ったり座ったりするときにつかまって身体を支える役割も
あります。
〖サイドガード〗
アームサポートの下の部分で、ご利用者様の衣服がタイヤに
当たったり、巻き込まれたりする事を防ぎます。
〖座シート〗
ご利用者様が座る部分です。長時間座っても疲れにくい様に、
クッションを乗せている事もあります。
座り心地や快適さを左右する重要な部分です。
〖タイヤ〗
一般的な車椅子には4輪あり、前輪が小さく、後輪が大きいのが普通です。
前輪は「自在輪」や「キャスター」と呼ばれ、360度回転します。
後輪は「駆動輪」と呼ばれ、このタイヤを回転させる事で車椅子が動きます。
クッション性のあるエアタイヤ、空気を入れる手間やパンクの心配がいらない、
ノーパンクタイヤなど、様々な種類があります。
〖ハンドリム〗
自走が出来るように、駆動輪の外側についている手持ちの部分です。
駆動輪より一回り小さく、ご利用者様は座ってここを握り、
後ろから前に送る動作を繰り返して前進します。後ろに送ると後進します。
〖ブレーキ〗
車椅子を停車するときに動かないようにする部分です。
駆動輪に部品を押し付け、回転しないようにします。
〖フレーム〗
車椅子を支える金属の部分です。軽い素材を使うと軽量で
持ち運びがしやすくなり、
重い素材を使うと丈夫で安定感のある車椅子になります。
〖ティッピングレバー〗
介護者のちょうど足元にあり、前輪を浮かせる際に踏み込む部分です。
段差を乗り越える時に使います。
〖レッグサポート・フットサポート〗
足首からふくらはぎ周辺を支える部分をレッグサポートといい、
足を乗せるプレートの部分をフットサポートといいます。
レッグサポートとフットサポートが一体になっているものもあります。
車椅子を動かす時に足も使う様であれば、
レッグサポートとフットサポートが折り畳めるタイプのものが
オススメです。
●電動車椅子
標準的な車椅子に加えて、電動の車椅子には以下の様な部位があります。
〖コントローラー〗
主電源や速度の調節ができるスイッチ、方向転換の為のジョイスティック
などがある部分の事です。
コントローラーを操作する事で、車椅子をご利用者様の思い通りに動かせます。
〖クラッチレバー〗
車椅子を手動で使いたいときに切り替えるレバーです。
介護者の足元か、駆動輪の後ろ側についているものが一般的です。
〖バッテリー〗
車椅子を電動で動かす為に必要な電力を蓄える部分です。
車椅子に内蔵されているものもあります。
〖充電器〗
バッテリーの電力を補充します。バッテリーと一緒に車椅子に内蔵
されているタイプや、
車椅子から取り外したバッテリーを乗せて充電するタイプなどが
あります。
【車椅子に備わっている機能】
車椅子には、乗る人の利便性を考えた様々な機能がついています。
ご利用者様の身体の状態に合わせて必要な機能を採用すれば、
生活の質もぐんと上がるでしょう。
●背折れ機能
背もたれの部分を折り畳んでコンパクトにできる機能です。
収納したり、車に積み込んだりする時に便利です。
●ひじ掛け上げ機能
移乗するときに邪魔にならないように、ひじ掛けの部分(アームサポート)
を上げられる機能です。
取り外しができるものもあります。
高さを変えられるタイプであれば、ご利用者様の体の大きさに合わせて調節できます。
●背シート張り調節機能
背もたれの部分の張り具合を調節できる機能です。
ご利用者様の背中が曲がっていたり、腹筋が弱かったりして座位が不安定な場合、
張りを調節すると背中を支えて姿勢の保持を助けてくれます。
●スイングアウト機能
レッグサポートやフットサポートを左右に動かせる機能です。
取り外しができるタイプもあります。
移乗や立ち上がり、足漕ぎをしたい時にこの機能を活用すると、
邪魔にならず便利です。
●エレベーティング機能
レッグサポートやフットサポートの部分が上がり、角度を調節できる
機能です。
ひざを曲げられない人が、脚を伸ばした状態にしておきたい時などに
活用できます。
【車椅子を選ぶ時のポイント】
いざ車椅子を選ぶ時に後悔しない為のチェックポイントをご紹介致します。
●ご利用者様の体系を考慮
ご利用される方の体にフィットし、ストレスなく使える事を一番に考えましょう。
床から座シートまでの高さを「前座高」と言いますが、前座高が高すぎても
低すぎても良い姿勢は取れません。
目安は、ひざの裏から足裏までの長さ+5㎝(足漕ぎをする場合は、+0～2㎝)。
座面クッションをご利用される場合は、その厚みを引いて計算して下さい。
座シートの幅は、座った時のお尻の一番広い長さ+3～5㎝足した長さ
が適していると言われます。
広い方がゆったり座れて楽と思われがちですが、
姿勢の保持が難しくなったりする事があります。
背もたれは約40㎝の高さで、肩甲骨の下まである事が目安です。
ご利用者様の状態によっては、背もたれの上につけられて
頭を支えるヘッドサポートの導入を検討しましょう。
※上記の数値はあくまでも目安です。実際に購入やレンタルする際は、
ご利用者様が車椅子に乗り、実際の乗り心地などを確かめる事が大切です。
●介護者の状況を考慮
ご利用者様のサポートをする介護者が使いやすいかどうかも重要なポイントです。
ハンドルの高さは、介護者が軽くひじを曲げて力を入れやすいかどうかが目安です。
介護者に合わせてハンドルの高さを調節できるタイプもあるので、
そちらをご検討されても良いのかもしれません。
介護者が介護に費やせる時間も考慮します。
介護者に仕事などがあって、一日中付きっきりが介護できない場合は、
ご利用者様ができる限り自身で操作できるような機能が搭載され、
長時間座っていても疲れにくいものを選びましょう。
●使用環境を考慮
バリヤフリーが整っているかどうか、屋内か屋外か、
通路の幅は広いかどうかなど、車椅子を使用する環境によって、
必要な機能や大きさは異なります。
また、車椅子以外の介護用品と併用する場合、
高さが合っているか、他の介護用品の機能を妨げる事がないか、
といった事も考慮する必要があります。
【ご利用者様の「できること」を優先した車椅子選びを】
車椅子には、ご利用者様や介護者の負担を軽くする便利な機能が
ついている為、生活の大部分でつい頼ってしまいがちですが、
ご利用者様の身体状況を考慮し、自力で「できること」を
減らさない事が大切です。
自走できる力がある人には自走用のものを、
足で漕ぐ事がげきる人にはスイングアウト機能があるものを、
それぞれ選ぶようにしましょう。車椅子は、あくまでも移動範囲を広げ、
より生活を豊かにする為のものです。
最近では、コンパクトに折り畳める旅行用のものもあるので、
生活に上手に取り入れ、
ご利用者様、介護者共に楽しい時間を過ごしてみては如何でしょうか?
今回はここまで。続きは次週の金曜日にお話しさせて頂きます!!
より深く介護のお仕事はどの様な事をされているのかを
お届け出来ればと考えております!!
次週より、再び介護についてのお話しをさせて頂こうかと
考えております。
日々の日常で些細な変化により、
ご利用者様の体調、心境の変化は変動されます。
どの様な状況にあいましても
上新庄東に勤めております職員はサポートさせて頂きます。
至らない事も御座いますが、
常に職員間、関係各位との情報共有を密に
カンファレンスの時間にて、どの様にサポートを
させて頂くかを話し合い、対応実施させて頂いております。
ご利用者様が安心・安全に日々を上新庄東ひいては、
そのご家族様と楽しいひと時を過ごして頂く為にと・・・・・
私達、上新庄東に勤めております職員一同、
勉強させて頂いております。
次回!!上新庄東流!!介護のお仕事!「口腔ケア・整容 ～基礎～ 」
についてのお話しをお届けさせて頂きます。
介護職員 中村
