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上新庄東流!!介護のお仕事!「認知症 其の4 」

2023年12月29日

ホームページをご覧の皆さま!!!
ご覧頂き誠に有難う御座います!!

12月度 毎週金曜日 担当介護職員の中村と申します。
どうぞお手柔らかに宜しくお願い致します!!

さて!!今回、私がご紹介させて頂きたい事は・・・ズバリ!!・・・

上新庄東流!!介護のお仕事!【認知症】
についてのお話しをお届けさせて頂きたいと思います。

前回の介護についてのお話しは下記URLからご覧くださいませ。
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000426/message-detail/249872

【レビー小体型認知症】
認知症といえばもの忘れや理解力の低下をイメージされると
思いますが、

現実にはないものが見えてしまう「幻視」の症状で苦しむ
認知症があります。

それが〘レビー小体型認知症〙です。

レビー小体型認知症は男性の発症率が高く、女性の約2倍とも
言われています。

〘レビー小体〙とは、脳の神経細胞にできる特殊なたんぱく質の事で、
レビー小体がたくさん集まる場所では神経細胞が破壊され、

命令がうまく伝達されなくなります。

特に、後頭葉と呼ばれる視覚を司る部位にレビー小体が集中して
発症すると幻視の症状が出ます。

「家の中に知らない人がいる」「服の中に虫がたくさん入ってきた」
など、現実にはない事を言い出すような事があれば、レビー小体型認知症を
疑う事も必要です。

一方、アルツハイマー型に比べると、海馬の委縮は少なくなっています。

【レビー小体型認知症の特徴】
初期症状 : 幻視・妄想・うつ症状

特徴   : 幻視・妄想・パーキンソン症状

進行   :  調子が良い時と悪い時をまだら
経過     に繰り返して進行する

〖主な症状は「幻視」〗
レビー小体型認知症の初期段階では、もの忘れよりも
「幻視」を見る事の方が多いとされています。

また、自分を子供だと思い込んだり、定年して何年も経つのに
まだ働いていると思ったりする「誤認妄想」も
レビー小体型認知症では多くみられます。

その他、手足が震えて上手く動けなくなる「パーキンソン症状」や、
寝ている時に大声を出すなどの睡眠障害を発症するケースもあります。

幻視の症状が現れた時は否定せず、話を合わせてあげましょう。
本人には”見えている”わけですから、「そんな事ない」と

頭ごなしに否定すると、頭の中が混乱し、症状を悪化させる
原因にもなってしまいます。


 

【幻視・妄想】
〖幻視〗
幻視症状とは、実際には存在していないものが見えて
しまうものです。

他の人からは見えないものが幻視を発症している方には
はっきりと見えます。

幻視は、レビー小体型認知症で見られる特徴的な症状です。
アルツハイマー型認知症でも幻視は生じますが、
レビー小体型認知症と比べると発症割合が低くなっています。

「幻視」と近い言葉に「幻覚」がありますが、幻覚は
幻視や幻聴、幻味などの症状を総称した言葉です。

幻視以外の幻覚症状もレビー小体型認知症、
アルツハイマー型認知症の両方で見られます。

「人に関する幻視症状」
・泥棒が自分の財布を盗んだ
・夫婦が会話している
・自分の息子や娘がいる

「動物に関する幻視症状」
・虫が湧いていて身体を登ってくる
・猫が床で寝ている
・ネズミが天井で走っている

具体的なシチュエーションで見えてしまう為、
幻視が起こると認知症者は不安から

興奮したり混乱したりします。
親しい家族が見えた場合は、
見えた人に対して話しかける事があります。

〖対応方法について〗
・否定しない
最も大切なのは幻視による本人の発言を「否定しない」事です。
幻視に関わらず、認知症の方全般に共通している対応方法です。

幻視は周囲から見えませんが、本人にとっては実際に見えている
ため「体験している事実」です。

それを否定されるとどの様に感じるでしょうか。自尊心を
傷つけられ、負の感情が生まれてしまいます。

幻視の症状が見られた場合は、本人の話や気持ちを傾聴して
受け入れる行動をとりましょう。

認知症者は、自身の気持ちや考えを伝えるのが困難になって
いる為、相手のペースに合わせるのがポイントです。

質問をしながらゆっくりと相手の気持ちを引き出す
とよいでしょう。

〖妄想〗
妄想とは、
・事実でない内容を

・事実であると強く考え、

・周囲からどんなに違うと言っても聞く耳を持たない

この様な誤った確信の事を言います。

日常会話でも「妄想」という単語を使う事があるかも
しれません。

健常と病的の境目はどこでしょうか?。

病的な妄想かどうかは、強く確信してしまい
日常生活に支障をきたしているかどうかが

一つの目安でしょう。

〖対応方法について〗
この様な例で考えてみましょう。
「殺される」と言って落ち着かれない

状況に対して
「私があなたを殺すわけないでしょう」

と説明しても受け入れてはくれません。
逆に「あなたも私を殺すやつらの一味か」

と強い疑念を抱き、一切の関りを否定して
しまうようになってしまうかもしれません。

相手の妄想を否定する前に、まずは相手の気持ち
を考えてみます。

誰かに殺される、という状況になった時、
自分だったらどうなるでしょうか。

おそらく「怖い」という感情に支配される
のではないでしょうか。

そこで相手が感じているであろう
「怖い」という感情に対して共感をする
のがよいでしょう。

「怖い思いをされているのですね。
大変お辛いのではないでしょうか」

といったような声掛けをする事で感情に寄り添う
姿勢を見せる事が出来れば、相手との信頼関係

が築きやすくなります。信頼できる人が
そばにいると安心できますし、

「怖い」という思いも和らげられる事が
できます。

共感するうえで注意する点としては、
妄想の内容には共感しない

という事です。妄想の内容に共感
してしまうと、妄想がより

現実味をますようになり、
妄想の内容がより強固となってしまいます。

内容に共感するのではなく、妄想によって
生じた感情に共感するのが大切なのです。



【パーキンソン病】
〖基礎知識〗
ドパミンという物質が不足する為、脳からの命令が全身に
うまく伝わらず、身体が動かなくなる病気です。

数年かけて徐々に進行していきます。診断を確定する為に、
問診・頭部MRI検査・血液検査などを行います。

今のところ完全に治る治療法はありませんが、
薬物療法によって症状を抑える事ができます。

手足が震える・表情が乏しくなる・手や足がスムーズ
に動かなくなる・前のめりになるなどの症状が出た

場合は医療機関にかかって下さい。
その際は脳神経内科にかかる事をオススメします。

・脳からの命令が全身にうまく伝わらず体が自由に動かなくなる病気
①脳の中で命令を伝達する物質のドパミン(ドーパミン)が不足する
 事で起こる

②数年かけて徐々に進行する

・頻度
①日本では約15万人の患者がいると言われている

②高齢者の数百人に約1人

③60歳代で症状が現れはじめる事が多い

④女性と比べて男性の方がやや多い

・遺伝するパーキンソン病が存在する
①パーキンソン病全体の中では少数

②遺伝によるパーキンソン病は比較的若い
 年齢で発症する傾向がある

③明確な遺伝関係がない場合でも、家族に
 パーキンソン病患者がいる人は
 パーキンソン病にかかる割合がやや高い

・症状は似ているが、原因が異なる「パーキンソン症候群」
 という病気がある

①パーキンソン病の症状をパーキンソニズムと呼ぶ

②パーキンソニズムがあり、パーキンソン病の診断基準を
 満たさない場合をパーキンソン症候群と呼ぶ

④パーキンソン病とパーキンソン症候群の判別は難しく、
 数か月から数年をかけて判断がつくという場合もある

〖パーキンソン病の症状〗
・動きに関する症状:代表的な症状は4つ
①安静時に手足が震える(安静時振戦)
■1秒間に5回(5Hz)程度の震え
■丸薬丸め様運動と呼ばれる特徴的な動きになる事がある

②動きが遅くなったり、動かなくなる(無道・寡動)

③手や足がスムーズに動かなくなる、カクカク動く(筋強剛・固縮)
■歩くときに手の振りが少なくなる
■字が小さくなる

④前のめりに突進するように歩く、倒れそうになっても
 立ち直れない(歩行障害・姿勢反射障害)
■歩きはじめる動作をとりにくい(すくみ足)
■転びやすくなる

〇上に挙げた4つの症状に加えて、表情が乏しくなる
 (仮面様顔貌)もよくみられる

・症状は左右片側から少しずつ始まる場合が多い
①手の指先から始まってしだいに体の中心近くに症状が
 現れ、足の症状が現れ、次いで反対側に広がるのが典型的

②唇、舌、顎にも震えが出ることがある

・動き以外の症状
①脱力、疲労感

②感覚障害、痛み、嗅覚消失

③まばたきが減る

④手足がむずむずする

⑤声が低く、小声になる

⑥よだれがでる

⑦飲み込みの障害(誤嚥性肺炎に繋がりやすい)

⑧勃起不全

⑩うつ、不安症状

⑪睡眠障害

⑫REM睡眠時の行動異常

⑬自律神経症状
■起立性低血圧
■便秘
■排尿障害(頻尿、残尿、おもらし)
■汗をかく

⑭認知症のような症状
■動きに関する症状に加えて認知症を現した
 パーキンソン病とレビー小体型認知症は
 概念としては極めて似ており、同一疾患と
 みなす考え方もある

⑮幻視

⑯譫妄(せんもう:幻覚や錯覚が起こり、自分がいる
    場所や日時がわからなくなる)

今回はこれまで。続きは次週の金曜日にお届けさせて頂きます。
より深く介護のお仕事はどの様な事をされているのかをお届け出来ればと考えております。



今年もあと2日となりました。

新年を迎える準備は整えられておられますでしょうか。
昔に比べましても、普通にお店等が営業しており

正月とは感じられず、祝日の感覚でいますのは
私ぐらいかなっと思われます。

ただ、ほとんどのお店で、福袋等の販売があり
どの様な物が入っているかのワクワク感、

高級福袋は見てるだけ心の中ですごいなぁ
と思いながらの鑑賞で楽しめますね(笑)。

私自身は果たして何かしらの福袋GET!!
出来るかが課題になっております(笑)

いらない事ばかり考えておりましたが

職務中はご利用者様に安心して過ごせて頂ける様、
いつでも動ける様にもスタンバイしておりますので、

決して浮かれているのではないとお伝えしたいですが、
難しいでしょうか(笑)

平穏にご利用者様に新年を迎えて頂けます様、
上新庄東に勤めております職員一同

精一杯、頑張りますので!!
宜しくお願い致します。

次のホームだよりの投稿は変則的になりますが
12/31(日)にお届けさせて頂きたいと思います

次回!!上新庄東流!!介護のお仕事!【認知症 其の5 】
についての続きのお話しをお届けさせて頂きます。


介護職員 中村

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