カラダコラム 認知症の話④ ~「記憶」の種類~
2024年11月5日
前回のカラダコラムでは、記憶障害についてお話しさせていただきました。
今回は、記憶障害についてもう少し深堀りしてご紹介していきたいと思います。
記憶の障害と一言で言っても、すべてのことが一気にわからなくなるわけではありません。
記憶の種類も、いくつかにカテゴリー分けされています。
「意味記憶」
人の名前、物の名前当、その物の意味を表すもの。
学校で習った勉強も意味記憶に分類されます。
「エピソード記憶」
自分が体験した出来事。学校の遠足や仕事で大変な思いをした、など自分が
経験した時のエピソードです。
「手続き記憶」
身体で覚えた記憶。車や自転車の運転、泳ぎ方など、久しぶりに
行っても自転車の乗り方は体が覚えている、という体の記憶。
「感情記憶」
人生を通じて「うれしい」「かなしい」「たのしい」など感情に
ついての記憶です。
また、症状の進行によって、わからなくなる順番も
概ね決まっているようです。
最初に障害されるのは「意味記憶」です。誰かの名前がとっさに
出てこなくなるのは意味記憶に少し変化が生まれているからです。
次は「エピソード記憶」です。
体験した出来事が徐々に思い出すことが難しくなってきます。
そのあと「手続き記憶」が徐々に障害されます。
人の名前や出来事についてあまり覚えていない方でも
包丁を持ったらベテラン主婦の包丁さばきができる、というのも
エピソード記憶が保たれているからです。
しかし、進行につれて箸の使い方がわからなくなったり
着替えが難しくなったりしていきます。
ただ、最後まで保たれやすいのが「感情記憶」。
「私が一緒にいるから大丈夫ですよ」と感情へのアプローチを
言葉、表情、あるいは態度で伝え続けることができれば
お顔や名前がわからなくても「この人といたら安心できる」という
感情になることも可能です。
その方の記憶の障害が今どのステージにあるのかを探ることで
対応の工夫も変わってきます。
また、どのステージにおいても相手の「感情」にアプローチをして
安心や心地よい時間を少しでおm増やしていけたら、と思っています。
また、人の名前や出来事についてあまり覚えていない認知症をおもちの方が、とても上手に包丁を使ったお料理ができるのは、「手続き記憶」が「意味記憶」や「エピソード記憶」よりもしっかりと私たちの記憶として働いてくれるからです。「手続き記憶」がしっかりしている間は、ご自分のことはできるだけ自分でやってもらうことも、介護の大切なポイントです。
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