口腔ケアマッサージ
2021年6月4日
口腔ケアマッサージのご説明をしたいと思います。
病気などによる疾患や加齢に伴う嚥下(飲み込みなど)機能の低下により、食事が摂れなくなることがあります。
突然、食事ができなくなることはなく、飲み込みが悪くなったり、むせこんだり、噛むことが難しくなったりと個人個人の違いはありますが、徐々に食事を摂ることが難しくなることがあります。
始めは、食事の形態を一口大に変えたり、刻んだり、お粥にして食事の量を減らさないようにしていきます。
それでも、難しくなった場合は、柔らかい形態に変えたり、場合によってはミキサーで攪拌してお食事を召し上がっていただきます。
私たちも含め、皆さま、やはり食べることが楽しみといわれる方が大勢いらっしゃいます。
色んな工夫をして、少しでも口から食べていただきたい、と考えています。
食事の形態を変えることだけではなく、写真のように、食事前に唾液腺をマッサージすることで、脳へ刺激を送り、食事を摂りやすくする方法もあります。
嚥下訓練とも言いますが、口腔ケアマッサージがそれにあたります。
飲み込みが上手にできずに気管支などに食べ物が入って肺炎を起こしてしまうことを誤嚥性肺炎と呼びます。
高齢者にとって、誤嚥性肺炎での入院は大きな割合を占めています。
しかしながら、食事後の口腔ケアはもちろんのこと、食事前にも歯磨きうがいなどの口腔ケアを行う、写真のような口腔ケアマッサージを行うことで、誤嚥性肺炎を防ぐことも可能です。
この感染症拡大の中、誤嚥性肺炎で入院してしまうと、病院にて感染予防の観点から、面会はできずに点滴での治療を余儀なくされます。
私たちで防げることは未然に防ぎ、入居者様・ご家族様に安心していただけるよう、スタッフに口腔ケアマッサージを着実に浸透させていただきたいと考えています。
そんぽの家 砧南 ホーム長 朝倉 順也
