「あんな こんな」 グッドデザイン賞
2020年10月3日
そんぽの家 武蔵村山は、介護付き有料老人ホームです。
そんぽの家では、長年にわたり独自の認知症アプローチとして「HECTアプローチ」を行ってきました。
これは、認知症のある方が日常生活上に生じる行動面・心理面双方の困りごとを言語化し、介護職員の教育・実践に用いてきました。
今年3月に「あんな こんな」としてHECTアプローチを利用した工夫をデザイン化しサイトを開設しました。
目に見えない実施知を言語化・デザイン化し、介護方法として共有し視覚的にわかりやすく構成しました。
認知症の症状として扱われる状況の背景にある困りごとを探り、毎日幸せに暮らせる生活のヒントを紹介しています。
例えば、食事の場面で食事が進まない場合に「一度に出されると混乱してどうしたら良いかわからない」方と「器がたくさんあると混乱してどうしたらわからなくなる」方がいらっしゃいます。
前者では食べる物の種類が多い事が混乱の原因で、後者では器の数が混乱の原因です。
その為、前者では「一品ずつ提供」する方が混乱しませんし後者では「一皿に盛って提供」する方が落ち着きます。
そんな工夫を紹介してから、「なぜそう工夫したか」と「その背景」が紹介されています。
