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認知症ケアについて~HECT事例5~

2021年8月18日

いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。

本日も、認知症ケアについてお話させて頂きます。

HECTアプローチのH(健康)の項目が引き金となっていたケース。
キーワード:行動障害は薬の影響と関連していないか

A様は、パーキンソン病などの疾患を抱えている為、多種類の薬を飲んでいました。
しかし、薬を飲んでいるにも関わらず、手の震えをコントロールできていません。
また、最近になって、身体が前後に揺れるようになり、食事やアクティビティーが思うようにできなくなってきました。
他者との人間関係もよく、色々なアクティビティーに参加していたA様ですが、居室で1日を寝て過ごすことが多くなってきました。
次第に食事がとれなくなったA様は薬も飲めない状態になりました。
薬が飲めなくなって2日ほど経った朝、A様の体の揺れはピタリと止まっていました。

実は、体の揺れは他の薬の副作用で起こっていたのです。
それからは最小限の薬が処方されるようになり、再び元気となったA様は元の生活ができるようになりました。

ポイント
①薬の開始・中止時期・投与量の変更に注目
新しい薬が開始されたり、中止された時は高齢者の行動に変化がないか観察が必要です。
変化を観察する場合は「薬が変わってからすぐに起こった事柄」「3~4日あとに起こった事柄」「1~2週間後に起こった事柄」などの区別が必要です。もし、薬が新しく開始されたり、中止されたり、投与量が変わった時に行動障害が見られる場合は、薬の影響を疑ってみましょう。

②行動障害と薬の関係に注意
行動障害に関係がないと考えられている薬が、大きな影響を与えている事は多いです。
行動障害があればすべての薬を点検の対象としてください。ビタミン剤や胃薬であっても該当します。
薬の変更に伴い行動障害が見られた場合は、早急に医師に相談し中止や処方の変更をお願いする事が大切です。

③抗精神作用のある薬は行動障害との関連性を疑い、睡眠薬は関連性を検討する
抗精神作用のある薬は、行動障害を引き起こす可能性があり、抗精神作用を期待して使用したものが、反対に精神の不安定を来す場合があります。
睡眠薬は、時としてせん妄を引き起こすきっかけとなる場合があるので注意が必要です。睡眠薬を使用する前に、不眠を解消する方法を試す事も検討が必要です。
例えば、アロマセラピーや寝る前に入浴をする、日中の活動量を上げる、温かいミルクを飲むなどです。

【解説】
高齢者の為に出される多種類の薬が、高齢者の心身に与える影響は大きく、とくに認知症の高齢者に対しては劇的な影響を与えることがあります。
(ある研究では、6剤以上の内服で薬物有害事象の発生増加に関連するというデータが出ています)
高齢者の場合、腎臓などの機能低下に伴い、薬の代謝や吸収、排泄が遅れる傾向にあるため、若い人よりも薬の影響は強く現れます。特に薬の代謝の遅れは人間の体内に薬の蓄積をもたらし、行動に混乱が生じたり、攻撃的になったり、無気力、不安など行動に突然の変化を生じさせます。

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