認知症ケアについて~HECT事例2~
2021年8月15日
いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。
本日も、認知症ケアについてお話させて頂きます。
今回も事例紹介となります。
HECTアプローチのE(環境)の項目が引き金となっていたケース。
A様は中程度の認知症がありましたが、食事を用意すれば自力で食べる事はできていました。
しかし、最近では、朝食は自分でとるものの、昼食や夕食時にはボーっとして食事をとらない事が多くなってきました。
また、アクティビティーの時も、周りの人の話に気を取られ、作業がはかどらなくなることもしばしば見られました。
A様の食事環境について考えたところ、食事中はテレビがついたままで、同じテーブルに座っている人がおしゃべりを始めると、そちらに気が取られている事に気づきました。
そこで、A様の行動障害の原因はHECT項目のE(環境)が影響していると考えました。
A様には食事の時は静かな場所へ移動してもらい、ゆっくりと時間をかけながら食事をとってもらうようにしました。
また、アクティビティーの時もA様の注意が引き付けられるものはなるべく排除し、静かな環境を整えるようにしました。
徐々に環境に慣れていき、多少のBGMくらいでは、食事が中断する事はなくなりました。
ポイント
■静かな環境を整える
・静かで落ち着いた環境を整えるには、掃除機などの騒音が発生するような活動に注意する。
・会話は必要に応じて静かなエリアで行う。
■一つの環境の中で、多くの作業は行わない。
・一つの環境の中で、一度に多くも行動を促したり、周辺で介護者が同時に複数の作業をする事は避ける。
■行動が少ない時は、何らかの刺激となる事を考える
・刺激の少ない環境に置かれている場合は、自ら行動を起こせない事があります。
このような状態にある場合は、周囲の介護者側の励ましや援助を必要としている事がある事を理解する。
環境から生じる情報に意味を見出す事は、普通の人は当たり前にできる事ですが、認知症の高齢者にとっては難しくなります。
例えばテレビが付いている、洗濯機が回っている、あるグループの人がしゃべっている、誰かが話しかけてくるなど、いくつかの刺激源がある場合は、周囲で起こっている全てに圧倒されてしまい、自分が集中すべきこと(食事など)以外に注意がそらされてしまいます。
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