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認知症ケアについて~HECT事例1~

2021年8月14日

いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。

本日も、認知症ケアについてお話させて頂きます。

今回から、行動障害(BPSD)を軽減する為のツールであるHECTアプローチを用いた
事例紹介となります。

H(健康)の項目が引き金となっていたケース。

A様は難聴がある為、スタッフの要求をほとんど理解することができません。
ある日の朝、ドアの前でAさんが血相を変えて「誰か~!助けて~!」と叫び外へ飛び出そうとしていました。
夜勤の職員に聞くと、夜間あまり熟睡できておらず、何回も居室と食堂を行き来していたとの事でした。
A様に対し「あなたの助けになりたい。一緒にいるから安心してください」と伝え、軽く手を握ると、現状を理解されたのか先ほどよりかは落ち着きを取り戻されましたが、表情にはまだ険しさが残っていました。

A様の最近の状態について記録を調べてみると、数日前から夕食後に吐き気がある事が記録に残っていました。
もしかすると胃腸系の疾患などが原因かも?と考えます。
更にお腹の調子を伺うもA様は尋ねられている事がはっきりわからない様子でしたが、看護師がおなかを触ると下腹部に宿便がある事がわかりました。
A様に観られている行動障害は便秘による不快からではないかと考え、浣腸を行いました。
排便後、すっきりした様子のA様は朝の出来事などなかったかたのようにすっかり落ち着かれました。

ポイント
高齢者が感じる痛みや不快感などは非言語的な反応として出現する事が多いものです。
高齢者が発する非言語的な反応に注意を払い、その反応に合わせた対応をとるようにする必要があります。
非言語的な反応とは、例えば、身体の一部を庇ったり、動きが鈍かったり、そわそわ落ち着きがなかったりする反応の事です。
しかめ面をしているような場面でも不快さを感じている兆候である可能性があるので見逃さないように見つけてあげることが大切です。

認知症の高齢者は痛みの種類、痛みの場所を上手に伝える事が難しかったりします。
よくあるケースですが、痛みや不快感を伝えるのは、行動や行為を通じた手段となります。
その事を理解した上で認知症の高齢者と接する事が大切です。

例えば、慢性的なかゆみは、自分の思いを訴えられない高齢者にとっては、私たちには考えられないほどの苦痛になっている事があります。
かゆみは適切な方法によって取り除く事ができますが、認知症の高齢者は、はっきりと痛みやかゆみを訴える事はできず、痛みやかゆみを取り除くための行動を自ら起こそうとはしないため、介護者側の気づきが大切となります。

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