【連載】高齢者ケアにおける排泄について~外的要因
2021年7月12日
いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。
本日も排泄についてお話させて頂きます。
失禁を減らすための取り組みとして、失禁の種類や原因についてアセスメントする視点の紹介です。
アセスメントですが、大きく分けて、心身機能や環境面などが問題の外的要因と膀胱や尿道などの機能の問題である内的要因と呼ばれる2つのものがあり、本日は外的要因についてお話させて頂きます。
【外的要因】
①問題…移動や移乗に問題がある場合(これがもっとも多い問題です)
観察…脳梗塞などによる麻痺の有無、寝返りから歩行までの動作の問題、車いすや椅子への
移乗ができるか、トイレの高さや安定性に問題はないか、歩行器や車いすの自力移動が可能
か、転倒の危険性はないかなど
対策…リハビリによる機能向上、ベッド、トイレ(Pトイレ)、移動補助具などの環境を整備したり検討します。
②問題…手の動作に問題がある
観察…麻痺の有無、手のしびれや変形の有無、衣服は着脱しやすいものか、おしりや陰部の
後始末はできるか、など
対策…衣服の工夫(ボタンでなくゴムにするなど)、洗浄機能付きトイレの検討、トイレットペーパーの位置などです。
③問題…睡眠剤や精神安定剤などの問題がある
観察…睡眠剤などの内服をしているか、ふらつきはないか
対策…薬の見直しや検討を行います。
④問題…認知や判断力の低下に問題がある
観察…トイレの場所がわかるか、尿意の有無や伝達(サイン)に問題はないか、
トイレの使い方がわかるか、便秘はしていないか、便座が冷たくて不快感を与えていないか
夜間、部屋やトイレの明るさに問題はないか
対策…行動を観察し排泄のサインを見逃さない、トイレの目印の工夫(貼り紙、扉を開けて
おく、電気をつけておくなど)、便座のカバーや保温など冷たくしない工夫、便通の工夫などです。
⑤問題…尿量の増加
観察…糖尿病などの疾患の有無、利尿剤を内服中であるか
対策…トイレと寝室との距離の検討、Pトイレの検討、利尿剤の飲む時間の検討などです。
このように、外的要因によって起こる尿失禁に対しては、それぞれの要因についてのアセスメントを行い、持っている能力を最大限に利用できるような方法を考えていく必要があります。
例えば、手の動作に問題がありズボンを上手に上げ下げできない事で失禁してしまう方は、ズボンのウエストを上げ下げしやすいゴムにしておくことで、失禁がなくなる。という方も多くいらっしゃいます。
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