入居者様に助けて頂いています
2022年10月20日
今日もホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
以前にもお伝えしたのですが、ご入居されている方に、雑用をお手伝いして頂いたりしています。
今日は、いつも「寂しい」「つまらない」と仰っている方にお声掛けして、お手伝いを依頼してみました。
ホームでの雑用の最たるものが、エプロンたたみです。
食事の介助が必要な方には、ホーム側で用意したエプロンを使用して頂いています。1日3回のお食事で都度エプロンを使用し、洗濯・干しを毎食後に行うので、毎回たたんで収納しておくことが必要になります。
ケア業務の合間に行っているので、どうしても丁寧にたたんで次回使用のために収納しておく。というのが手間になってしまいます。
そこで、入居者様にお手伝いをお願いする事があるのですが、入居者様側も、「暇つぶしにやってあげるわよ」と快く引き受けてくださるので、甘えさせて頂いています。
今日お手伝い頂いた方は、70代でご年齢もお若いのですが、認知症があります。お身体は元気なので、もっと活発に動きたい!人とおしゃべりがしたい!というお気持ちも持っていらっしゃいます。とはいえ、積極的に動く、他入居者様に話しかける、というタイプではありません。他入居者様とお話が出来る機会をお膳立てしたとしても、その日の気分によっては、お一人で過ごしたいと仰る時もあります。
今日はたまたま食堂におられたため、スタッフがお手伝いの依頼をしたところ、快く引き受けて下さいました。
もともときちっとされている方なので、1つ1つエプロンも丁寧にたたんで下さり、収納も綺麗にしてくださいました。この瞬間は、「頼まれたことをきっちり終わらせる」という役目がある為、集中して作業をしてくださいました。
認知症状がある方も、そうでない方も、高齢になると「自分の役割」が無くなってしまいます。特に女性入居者様は、子育ても必要が無く、夫もいなくなり…となると今まで散々行ってきた家事が無くなり、母でも妻でも無くなってしまい「役割」が見当たらなくなってしまうのです。
「ホーム運営を手伝う役割」というものが出来ると、とても元気にハツラツと作業をしてくださいます。そんな姿を見ると、認知症ケアとして、こういった事も大切な刺激になるんだ、と感じます。
毎日依頼する訳には行きませんが、ご本人はやる気になって頂いた際には、これからもどんどん依頼していこうと思います。
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