ウイルスとは何でしょう②
2020年5月20日
①の続きとなります。
細菌による感染症に対しては抗生物質などのお薬が有効ですが、ウイルスには効かない事は記載しました。
それではウイルスが原因となる感染症については、どの様な治療がなされるのでしょうか?
ウイルスによる感染症に対しては「抗ウイルス薬」による治療法があります。
<抗ウイルス薬は以下のようなものがあります>
■ノイラミニダーゼ阻害薬
・オセルタミビルリン酸塩(タミフル:内服薬)
・ザナミビル水和物(リレンザ:吸入薬)
・ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル:吸入薬)
・ペラミビル水和物(ラピアクタ:注射薬)
■M2蛋白機能阻害薬
・アマンタジン塩酸塩(シンメトレルなど:内服薬)
■RNAポリメラーゼ阻害薬
・ファビピラビル(アビガン:内服薬)
ではそれぞれがどのように作用するのかですが、さすがに複雑で生物学に近い印象を受けました。
”体の中に入ったウイルスに対して薬がどのように効くのか?” ですが
1 ウイルスが鼻やのどの粘膜に吸着して、人の細胞の中へ侵入します。(水平感染)
2 ウイルスは、侵入後に自身の膜をやぶり細胞の中に遺伝情報(RNA)を放出します。これを「脱殻」といい、「M2蛋白機能阻害薬」はこの脱殻を阻止します(注)。脱穀とは初期の感染の状況において体内でのウイルスの遺伝情報の拡散を防いでくれます。
(注)M2蛋白機能阻害薬が効果を示すのはインフルエンザウイルスのうち「M2蛋白」という種類の蛋白構造をもつA型インフルエンザウイルスのみで、B型やC型インフルエンザには効果がありません。
3 放出されたウイルスのRNAは細胞の核内に取り込まれ、ウイルス遺伝子が作られます。この過程を遺伝子の「複製」と言い、「RNAポリメラーゼ阻害薬」はこの複製を阻止します。複製の状態を防ぐ事により、体内で増殖しようとするウイルス遺伝子の増殖作用を防御してくれます。
4 複製された遺伝子からできた新しいインフルエンザウイルスは、「ノイラミニダーゼ」という酵素の働きによって細胞の外へ出ます。これを「遊離」と言い、「ノイラミニダーゼ阻害薬」はこの遊離を阻止します。遊離は他の細胞への侵入や増殖を防御してくれます。
コロナウイルスの治療薬として発表されている「アビガン」はRNAポリメラーゼ阻害薬となりますので、細胞内でのウイルス遺伝子の複製を防御する作用を持った治療薬となります。
またアメリカですでに使用をされている「レムデシビル」についてですが「アビガン」と同じ作用を持ち、RNAポリメラーゼを阻害する効果があり、これによりウイルスの増殖を抑え、症状を改善していくようです。
細胞による分裂増殖とはことなり、ウイルスは細胞を乗っ取り、その中で遺伝子の情報を持つたんぱく蛋白質情報を増殖させて、細胞の破壊と増殖を繰り返し、急激に状態が悪化する症状を呈するようです。
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