感染症って②
2020年5月19日
①の続きとなります。
それでは感染経路とはどのようなものがあるのでしょうか?
病原体が体の中に侵入する経路(感染経路)には、大きく分けて垂直感染と水平感染の2種類があります。
(垂直感染)
妊娠中、あるいは出産の際に病原体が赤ちゃんに感染することをいいます。
一般的に“母子感染”といわれています。 風疹やトキソプラズマ、B型肝炎などが垂直感染を起こします。
(水平感染)
感染源(人や物)から周囲に広がるもので、接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染の4つに大きく分類することができます。
大規模感染を含め、今回のコロナウイルスやインフルエンザなど一般的な感染症は、水平感染が感染経路となります。
(水平感染の特徴)
・接触感染
感染者(源)に直接接触して感染する <伝染性膿痂疹(とびひ)、梅毒、淋病、B型肝炎など>
・飛沫感染
セキ、くしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)を吸い込むことにより感染する <インフルエンザ、かぜ、百日咳、マイコプラズマなど>
・空気感染
空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染する <結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)など>
・媒介物感染
媒介物感染特 徴汚染された水、食品、血液、昆虫などを介して感染する <コレラ( 水 )、食中毒(食品)、ウイルス性肝炎(血液)、マラリア(蚊)など>
感染症は、この感染経路の特定と、感染症の特徴に対して「対策」を実施する事で、感染拡大を防止します。
コロナウイルスの場合は、飛沫感染と接触感染が主な原因だと言われています。
ウイルスは(唾液など)物体に付着したまま、その対象の特性により数時間~数日生存します。このように付着した状態の場所に人間が触り、そのまま目や鼻などの粘膜等に付着すると、ウイルスが増殖し感染します。
コロナウイルスは呼吸器感染症なので、肺などの呼吸器でウイルスが増殖し、唾液や痰などから体外に排出され、粘膜などに付着をして、感染を引き起こします。このようにウイルスが増殖する器官(呼吸器、消化器、血液等)によって、注意すべき方法が異なります。
そして、ウイルスが一定以上になると、「発症」という形で、身体に「発熱」「頭痛」「悪寒」など様々な症状として出現します。
③に続きます。
今後ともそんぽの家成城南をよろしくお願いいたします。
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