【歩く】今日も明日もあなたらしく
2016年9月18日
数年前に慢性硬膜下血種でご入院され、術後ホームに戻られてきた際にご高齢なこともあり
車椅子を使用し、立ち上がることが難しくなったあるご入居者さまの日常です。
立ち上がることも歩くことも少しずつ少しずつですが、
出来るように頑張られ、今日も元気にホームで生活されています。
今日は住まわれている階の一つ上の階での体操に参加されるため、
そこまでスタッフと一緒に歩いていきます。
ご本人さまのペースで
「よいしょっ、よいしょ」とスタッフの腕をつかみながら歩かれます。
スタッフも一緒に「よいしょっ、よいしょ」と自然と声をあわせます。
途中少し休みますか？とお声掛けすると
「大丈夫、いけるわ」と笑顔で答えられます。
体操の会場まで無事到着し、体操の先生から
「○○さん、お疲れさまです！よく歩いてこられましたね、すごい！！」
とお話されると
「歩いてきました、うふふ」と先ほどとはまた違う満面の笑顔で
うれしそうに話されていました。
ご本人の意志を尊重し、決して無理やりではなく、
私たちは彼女と一緒に歩いています。
生活の中でリハビリとして運動するのではなく、
その生活を支えてさせていただくことで彼女が彼女らしくあの笑顔でいられる。
【歩く】ことは介護ではないかもしれません。
でも私たちはそのことにやりがいを感じずにはいられないです。
今日も明日も明後日もまた一緒に歩いていこうと思います。
