介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)SOMPOケア ラヴィーレ小田原ホームだより

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おだわらだより外伝~『宇宙より』

2022年6月8日

いつもホームだよりをご覧いただきありがとうございます。
今回はご入居者様である「小田量さん」が執筆された膨大な作品群より、ほんの少しだけ、その一部をみなさまにご紹介したいと思います。

「小田量は、地球暦、つまり西暦1936年に地球の日本に生まれた。くわしく言えば、ビッグバンが起きて百億年後、太陽が出来始め、地球も出来た。それからまた四十億年、地球には人間がいて、小田量も生きた。ところが、小田量は、西暦2030年、九十四歳で、地球を去った。小田量の霊魂は、小田量の肉体を離れ、宇宙空間を約十億年間、浮遊生活を続ける。着いた先は地球から約七万光年の先にあった、有限という惑星である。

有限は惑星であるが、地球のある天の川銀河の中の星ではない。小田さんは朴念仁という仁類の一固体に有限の星を案内されて、人類とは違う仁類という生き物を知り、同時に仁類を通して、神様から、地球のその後の変遷の模様を、知ることができ、その未来の話を、平成の日本にブログの画面で紹介することが出来た。

さて、小田さんは、朴念仁から、このへんで、ほかの宇宙と言うか、はるかかなたの、珍しい星を見に行かれてはどうかといわれ、それはグッドアイディアと飛びついた。しかし、以前から関心のあったアンドロメダなどは、見たいなどと思ってはみても、さすが地球から二百五十万光年の距離では、何十億年かけても、移動出来るはずのない距離である。
しかし朴念仁はこう言った。神様に相談してみたら、さすが我々の神様だ。こうおっしゃった。つまり、この宇宙は曲がることが出来ると言う。宇宙が曲がってくれれば、遠い距離であっても道を曲げることで、表を裏につなげることが出来るから、アンドロメダまでは数日で行けるのだそうだ。朴念仁も小田さんに同行してみよと言われたそうだ……」
(「アンドロメダの愉快な惑星たち」より)

これは物語のほんの一部にしかすぎません。
主人公の小田量さんは、10億年先の有限という惑星から、2030年以降の地球の変遷を知り、その未来を語ります。人類の未来、文明の顛末、世界は一体どうなってしまうのでしょうか?とても気になるところです。

私は一読して(膨大な作品群で、とてもすべてを読破できないのですが)、物語の着想に驚かされ、展開に感動して、作者である「小田量」ご本人さまに率直な感想をお伝えし、お話をしましたが、「もう忘れてしまったよ」と微笑みながらおっしゃるばかりでした。心から敬意を抱くのと同時に、小田量さんの宇宙世界を少しだけでも知ることができて、とても嬉しく思いました。言葉で説明するのは難しいのですが、なにか大切なもので「つながった」ような気がしたのです。

SOMPOケアのスローガンは「介護の未来を変えていく」です。
人間とテクノロジーの共生による新しい介護のあり方を模索しながら、高齢者が自立し尊厳をもって暮らすことができる、持続可能な社会の実現を目指しています。これからますます加速していく介護需要の増加と、不足が見込まれる介護人材、それは、日本全体が抱える社会的な課題といっても言い過ぎではないかもしれません。先人から受け継いだバトンを、次の世代に少しでも良い形で繋ぐのが、現在を生きる私たちの使命だと、小田量さんの物語に教えられた今日この頃、気持ちも新たに、いまできることに精一杯取り組んでまいります。

引き続きラヴィーレ小田原を、どうぞよろしくお願いいたします。

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