季節の話 スイカ
2025年8月17日
暑い日が続く中、ご利用者様の食卓にスイカが上がることも多くなりました。
スイカは、昔ながらの夏の風物詩で季節を感じさせてくれますよね。
それに、水分が多くて、ビタミン、ミネラルも豊富なので、高齢者の水分補給、
夏バテ防止にぴったりです。
タネには注意が必要ですが、シャクシャクした歯触りも楽しめ、
歯が弱った方にも食べやすいようです。
ご高齢の方にスイカを召し上がっていただく時のポイント
• タネを取る
誤嚥を防ぐため、事前に爪楊枝などでタネを取り除いた方がよい。
• 一口サイズにカット
噛む楽しみを残しつつ、喉につまらせないよう、食べやすい大きさに。
最近は、カットスイカも便利。
• 嚥下状態の確認
嚥下に問題がある方はミキサーにかけてからトロミをつけたり、
ゼリーにしてみてもスイカの風味を楽しめます。
あるご利用者様は、「昔、スイカはまだ少なくてね。
スイカの代わりにウリを冷やして食べたりもしたのよ」と教えてくれました。
田舎育ちのスタッフは、「幼い頃、お盆に祖父母の家に行くと仏壇にウリが供えてあって、
食べたことがあるんですけど、キュウリとスイカの中間みたいな
味がした気がします(笑)」と話すと、
「よく知ってるわね。そうそう、そんな味だったわ(笑)」と話が弾みました。
家にいることが多いご利用者様は、食が何よりの楽しみであり、
食べ物を通じて季節を感じたり、思い出がよみがえったりもします。
そんなご利用者様の楽しみを大切にしながら、ケアにあたっていきたいと思います。