【認知症月間】認知症について考える⑤
2024年9月30日
「認知症はどのように定義付けられるでしょうか」
名北へ赴任する前の事業所でよく管理者から問われることがありました。
日々の業務にて様々なご利用者様と関わる中で、
中核症状として記憶障害や見当識障害、実行機能障害、失認失行など、
実際に認知症を患っておられる方のイメージで考えてしまいがちでした。
自分の知る定義としてですが、認知症とは
「認知機能が後天的な脳の障害によって日常生活や社会生活に支障をきたしている症状」
を指します。
世間的にはよく「認知症の方」として見られてしまいがちですが、
ご利用者様お一人お一人様々な思いを持って生活されています。
その方々と密に関わる上で、共に過ごす時間は安心していただけるような空間を
提供できるよう少しでも寄り添えられたらと思い、
「ご本人様のことを知る」という点に重きを置いて関わらせていただいてきました。
たとえ共に過ごした時間を忘れてしまわれたとしても感情の記憶は残るそうです。
何となく安堵感を抱いたり、嫌悪感を抱いたり、その感情の積み重ねで関係が構築されてしまいます。
在宅訪問サービスではどうしても接する回数が限られてしまい、
安心していただけるような関係を構築するまで時間を要するかもしれません。
しかし、SOMPOケア名北職員が訪問することで少しでも笑顔で、楽しんでいただけるよう
ご利用者様お一人お一人が何を求めておられるか、そこに着目して連携を図って参ります。