センター長の独り言~追悼:ゴルバチョフ元ソ連大統領(書記長)
2022年9月1日
こんにちは!センター長の井上です。
8月30日にゴルバチョフ氏が91歳で亡くなったとニュースがありました。
私の世代は、『世界最初の社会主義国家 ソビエト連邦』と東西冷戦の東側の社会主義国が次々と崩壊していき、10代後半の多感時期に、世界が変わるのを感じた世代です。習ったばかりの歴史があっさり変わってしまったことに、静かな衝撃がありました。
・世界で初めて人工衛星を打ち上げた国、世界で初めて宇宙に人類を送った国~科学に秀でた国
・第二次世界大戦でナチスドイツを打倒した国、核爆弾・大
・社会主義による貧富の差がなく、計画経済によって、国民はみな平等の国
穿った見方かもしれませんが・・・・私の時代の学校教育には、なぜだか社会主義を理想化し、美化していた教育がまかり通っていたような気がします。
アメリカと世界を二部する強国がソ連が・・・あっさりと崩壊してしまった事実。その前段階で衛星国家だった東欧諸国が次々と社会主義を捨てていく事実も含め、社会主義って優れていると感じさせられていたこと~そう感じるように教育されていたことに気づかされたものでした。
私の記憶に印象づいている教科書の記載に「カラクーム運河」がります。砂漠を綿花の大産地に変貌させた偉大な農業事業だ、と地理の教科書に載っていたと覚えています。しかし、今やカラクーム運河のせいでアゾフ海が干上がってしまい、史上最大の環境破壊になっています。
ゴルバチョフ氏が政界の主役に出てから、様々な情報が公開され、社会主義が行き詰まっていた事実が次々明らかにされて、真実を見極める事の大切さを考えさせられたものです。
ゴルバチョフ氏は晩年不遇な生活をしていたようですが、賛否両論あれど間違いなく世界史に名を残した方です。ご冥福をお祈りいたします。