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保護猫 モモ物語 3話完結

2020年7月17日

モモちゃんとの最初の出会いは
2017年冬 まだ子猫でした。
その後、成猫になり施設裏の2mほど
あるフェンスの上を歩いている姿を
よく見かるようになりました。
事故以降は
徐々にですが人間との暮らしにも
慣れ、家猫らしくなってきました。
ただ
広い自由な世界を知っています。
ふたたび
最後まで幸せに暮らすとは???
と考えるようになりました。

身体機能は更に回復し
150日後にはキャットタワーの下段に
登れるようになり保護から1年後には
椅子の上に飛び乗れるようになりました。
それが楽しかったのか猫用ベッドではなく
その後は
大半の時間を椅子の上で過ごしていました。
(よく寝入って椅子から落ちていましたが(;^ω^))

大きな変化は
2019年9月に入社した職員さんが猫好きで
モモちゃんもいつしか猫じゃらしで
遊ぶようになりました。(^_^)

保護当初、職員は先住猫や先住犬が居たり
全員が引き取るのは困難な状況でした。
唯一管理者が老猫と暮らしていたため
最終の保護責任者に決めました。
そしてその日が・・・
愛猫との分かれは2019年5月 
21年の生涯を看取り見送りました。( ;∀;)

施設でモモちゃんは知る人ぞ知る存在でしたが
職員さんだけでなくご利用者様・ご家族様
・関係機関の皆さんに温かく見守って頂き
身体だけでなく人との暮らしにも徐々に慣れ
当初の予定通り
そろそろ自宅でのトライアルをスタートするべきか??
と考え始めましたが・・一方で・・

感染症対策で
風通しのため事務所のドアを開けていると
そっと外を覗きに行き人が通ると逃げるように中に
駆け込んでくる。
決して出ていこうとはしませんでしたが
その姿を見て
職員さんたちと
「本当に外に出たいと思わないのかな?」
「麻痺があるから外では無理なんじゃないですか?」
といった話をするようになりました。
確かに
室内で生活するには問題はありませんが
室外では??
ここは元々暮らしていた住み慣れた場所ですが??
昔のようにフェンスに登ることは不可能だろう・・・
だとしたら
このまま人と一緒に暮らしていくのがいいのか・・・
など考えていたことを知ってか知らずか

2020年5月10日(日)の夕方、いつものように
外を覗きにいくと昔一緒に過ごしていた仲間の猫が
居てその猫を追って出ていきました。
「モモちゃん!!」と声をかけると立ち止まり振り返る
また走り出す「モモちゃん!!」と声をかけると
また立ち止まりを繰り返し裏のフェンスを駆け上がり
駐車場に飛び降りて走って行きました。
猫好きの職員さんが
「友達って思ってくれてると思っていたのに・・・」
とも話していましたが
「最初から良くなったら出て行くって決めてたんですかね?
室内はフローリングで滑るのでまだ足が悪いと思っていたのが
アスファルトは滑らないから走れる!!私いける!!って
思ったんですかね・・・」と分析していました。

「さっき出て行った」と聞き
一番最初に出た言葉は「えっ(驚)そう・・良かった。」でした。
内心は複雑な心境でしたが(-_-;)
そうかぁーあのフェンスを・・・(涙)
寂しさの奥で、じゃあもう大丈夫と確信している自分がいました。

モモちゃんに変わり御礼申し上げます。
皆様のご理解とご協力のお陰と感謝しております。
本当にありがとうございました。
きっとそう言ったと思います。(笑)

毛並みもよくなり穏やかな表情になりましたが
どこかいつもさみし気な・・
動物と会話はできないので本当のところは分かりませんが
ここは私の居る場所じゃないと最後まで思いは
揺るがなかったのでは・・

私たちも最後は笑顔で!!

バイバイ 愛しのモモ姫♡

ガ♡ン♡バ♡レ♡   

               おわり

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