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上新庄東流!!介護のお仕事!「食事~基礎~其の4」

2023年12月1日

ホームページをご覧の皆さま!!!
ご覧頂き誠に有難う御座います!!

引き続き 12月度 毎週金曜日 担当介護職員の中村と申します。
どうぞお手柔らかに宜しくお願い致します!!

月日の経過が早いもので気が付けば12月に入りました!!
今年もあと1ヶ月となりました!!

ホームだよりをご覧になられております皆さま方は
今年1年、如何だったでしょうか?

私自身は仕事面で失敗や至らない所も多くありましたが
自身の成長を感じる1年だったと思います。

プライベート面では変化は御座いませんが(涙)!!

上新庄東に着任し先月で2年になりました!!
その間に色々な方と出会い!!別れ!がありました。

そして!!上新庄東着任前より、更に!!介護の知識・技術について
見識を広げ、磨きがかかったと実感しております。今日この頃です。

これからも、このホームだよりの場をお借りし、
ホームだよりをご覧になられております皆さま方!!
私自身を含めました上新庄東に勤めております職員一同

更なる介護の知識・技術の向上につながる様、
頑張ってまいります!!

介護についてのホームだよりも継続し発信させて頂きます!!

今後共、そんぽの家S上新庄東を宜しくお願い致します!!

さて!!前口上が長くなりましたが今回、私がご紹介させて頂きたい事は・・・ズバリ!!・・・

上新庄東流!!介護のお仕事!【食事~基礎~其の4】
についてのお話しをお届けさせて頂きたいと思います。

前回の介護についてのお話しは下記URLからご覧くださいませ。
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000426/message-detail/244819

【食事の支援の為の観察視点】
①誤嚥・誤嚥性肺炎
②窒息
③低栄養状態
④脱水
⑤食べる楽しみの喪失

※誤嚥性肺炎
誤嚥によって食物残渣や唾液、胃液などとともに細菌も一緒に気道内に
運ばれます。これらの細菌が原因となって生じる肺炎を「誤嚥性肺炎」と
言います。誤嚥性肺炎は高齢者に多く発症し、再発を繰り返す特徴があります!!


これまで学んできた摂食嚥下のメカニズムの内、いずれかに障害が発生すると、

①誤嚥・誤嚥性肺炎 ②窒息 ③低栄養状態 ④脱水 ⑤食べる楽しみの喪失
などの問題として表出してきます。

だからこそ、状態が悪化する前に、ご利用者様の「いつもと違う」に気付き、
早期にリスクを見つけ、対策を考えていく事が大切です!!

【食事の支援の為の観察視点②】
リスクに対して何も〘対策を実施しなかったら・・・〙

・飲み込みが悪くなる→・食事摂取が悪くなる→・栄養状態が低下する
のサイクルが起こってしまいます。

そして、リスクに気が付いたにも関わらず、
そのまま放置してしまったり、もしくは、そもそも気付く事が出来なかったら・・・

負のスパイラルに陥り、どんどん状態の悪化が進んでいってしまいます。

・誤嚥 ・食事量の低下
・脱水 ・活動量の低下
・筋力低下 ・口腔ケア不良
・免疫力低下 

の状態・状況をへて誤嚥性肺炎へと繋がります!!

そして、高齢者の場合、一つの問題だけでなく、
様々な問題が重層的に発生し、負のスパイラルはどんどん
加速していくリスクがあります。

あくまで一例ですが、たとえば、誤嚥を起こすことで食欲の低下が起こると
食事量が低下し、

それに伴い、水分が足りなくなり、脱水を起こし、
脱水を起こすと、体がしんどくなり動かなくなって、活動量が低下していきます。

活動量が低下していくと、おのずと筋力も低下し、免疫力も低下していきます。
そして、今まで出来ていた動作(歯磨きなど)が出来なくなり、

清潔を保てなくなると、口腔内で雑菌が繁殖して、
それが唾液や飲食物と混じって、誤って気道に入ってしまえば、誤嚥性の肺炎を
引き起こしてしまう!!

だからこそ、これら一つひとつの原因や要因を除去していくと共に、異変の
早期発見が大切になってきます。

その為の観察ポイントを確認していきましょう!!

【食事の支援の為の観察視点③】
〖観察〗 ~3つのポイント~
① いつもの状態を把握する

② 観察を深める

③ ご利用者さまに関わるチームに必要な情報を繋げる

それでは、どのように観察していったら良いのでしょうか?
基本の観察ポイントは、以下の3つのポイントになります。

〖いつもの状態を把握する〗
この、「いつも」とは、体調が安定している状態の事であり、
その状態を正しく把握し、自分の目で確認する事を怠らないという事です。

〖観察を深める〗
ご利用者さまの、「いつも」を把握しておく事で、変化や変調にすぐにきがつく
事ができます。ご利用者さまのちょっとした変化を見逃さないよう、観察を深めましょう。

〖ご利用者さまに関わるチームに必要な情報を繋げる〗
自分の目で観察した事は、その場で終わりにはなりませんし、自分だけが知っていれば良い
という情報でもありません。変化に気付いたら、あらゆる場面に置いて、
ご利用者さまを共にサポートしているチームに伝える義務があります。
この伝え方には、口頭での報告や連絡だけでなく、記録に正しく記載する
という事も含みます。

【食事の支援の為の観察視点④】
〖身体的側面       (ICF:健康状態、心身機能・構造、活動)〗
 ●疾患や薬    糖尿病や腎臓病、心臓病などの疾患があり、食べてはいけない物
          などがあるのか、食欲などに影響する作用のある薬を飲んでいるのか

 ●大まかな摂取カロリー     1日何回、いつ、どんな物を食べているのか
 ●栄養バランス        (3日間程度の献立を確認して算出する)
             
 ●水分摂取量   1日に食事以外でどれ位水分をとっているのか
          (いつも使っているコップ等から算出する)

 ●食事動作(ADL) 食事をする動作や姿勢はどうか

 ●活動量(活発さ) どれだけ活動(体を動かして)いるか

 ●咀嚼・嚥下機能  かむ力・飲み込む力はどうか

 ●口腔の状態    入れ歯や口の中の状態はどうか

〖精神的側面            (ICF:個人因子)      〗
 ●食事に関しての思い   好きな物や嫌いな食べ物はなにか

 ●食欲          食べたい気持ちはあるのか

 ●活気(元気さ)     目の輝き、顔の表情、声の大きさ、握手する力

〖社会的側面           (ICF:環境因子、参加)    〗
 ●食材・食べ物の購入   誰が、どの様に行なっているのか
 ●調理・配膳・下膳    ご本人様はどの様に思っているのか

 ●今までの生活習慣    お惣菜を食べていた、外食していた、手作りの
              物を食べていた。

 ●家族や友人との関り   一緒に食べる人はいるのか


いつもの状態を把握し、観察するには、多面的にご利用者さまを観察する必要があります。

冒頭に述べたように、
一つの側面だけをみるのではなく、
〖身体的側面〗〖心理・精神的側面〗〖社会・環境的側面〗と

それぞれの側面すべてに対し、視野を広げて観察していく事が大切です。
介護の専門職として、広い視野と観察する力を養い、ご利用者さまの変化
に早期に気が付き、ご利用者さまの”美味しく食べる”を

支援する事を通し、ご利用者さまのQOL(生活の質)の向上に
寄与していきましょう!!          

以上を持ちまして【食事~基礎~】のお話しは最後になります。

お食事は人間の3大欲求の一つに入ります。どれか一つでも欠けて
しまうと、心身のバランスが崩れてしまい、ご自身で自立した生活を
送れない様になってしまうかもしれません。

上新庄東に勤めております職員は日々の援助にて心身の状態・動作等も観察
を行い、何か変化が御座いましたら、関係各位に連絡を行い情報共有し

援助等についての話合いを行い、ご利用者様の自立へと繋がる支援を
実施させて頂いております。

今回はこれまで。続きは次週の金曜日にお届けさせて頂きます。

より深く介護のお仕事はどの様な事をされているのかをお届け出来ればと考えております。

さて、いよいよ12月に入りまして、今年の終わりが近づいてきました。

ホームだよりをご覧の皆さま方も、年末に向けて忙しくなる頃かと
思われます。皆さま方、それぞれにやらなければいけない事

片付けなければいけない用事等、何かと大変なタイミングかと
思われます。

インフルエンザ、コロナ等の病気、体調等も崩され易いとも
言われます。

皆さま方もどうか!!ご自身をいたわり体調等に気を付けて頂き
今年の年末を笑顔で迎えられる事を、

上新庄東に勤めております職員一同!!
心より願っております!!!

次回!!上新庄東流!!介護のお仕事!【認知症】
についてのお話しをお届けさせて頂きます。

介護職員 中村

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