サービス付き高齢者向け住宅SOMPOケア そんぽの家S上新庄東ホームだより

24H看護
スタッフ
認知症ケア 寝たきり 全室個室 お看取り 病態食
対応
短期利用可 夜間たん吸引 リハビリ
強化ホーム
日中看護
スタッフ
ホスピス
プラン
ミニキッチン
付き
バス付き
ホームの日常

上新庄東流!!介護のお仕事!「入浴~基礎~」

2023年9月29日

ホームページをご覧の皆さま!!!
ご覧頂き誠に有難う御座います!! 

9月度 毎週金曜日 担当介護職員の中村と申します。
どうぞお手柔らかに宜しくお願い致します!!!

さて!!今回、私がご紹介させて頂きたい事は・・・ズバリ!!・・・

上新庄東流!!介護のお仕事!!【入浴~基礎~】について
今回で最後のお話しをお届けさせて頂きたいと思います。

前回のお話しが気になられましたら下記URLにてご覧くださいませ。
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000426/message-detail/229210/

【入浴のリスク(対策)】
・裸であること
☞内出血、表皮剝離

・床がぬれていること、石鹸などの泡があること
☞ 転倒、骨折

・床が固いこと
☞骨折、死亡事故

・お湯を使用すること
☞火傷、溺水         など

浴室は事故が起きやすい場所でもあります。
「リスク」について分析(アセスメント)を行い対策をとる必要があります。

入浴には、良い効果がある反面、「リスク」もたくさん潜んでいます。
例えば、裸の状態でありますので、服を着ている時よりも、内出血や表皮剥離
のリスクは高まりますね。

また、床が濡れている事や、石鹸などの泡がある事で、滑りやすく、
転倒のリスクは高まります。

浴室の床は固い為、転倒した際など、重症化しやすいのです。
お湯を使用するので、火傷や溺水のリスクもあります。

浴室は事故が起きやすい場所ですので、お一人お一人どの様な、事故が
想定されるか、分析を行い、対策を練りましょう!

【入浴のリスク(対策):血圧の変動】
入浴のリスクの一つとして、『ヒートショック』があります。
ヒートショックとは、急な温度変化による体への悪影響の事です。

私達、成人の体は、血圧の変動に柔軟に対応することができますが、
高齢になるとその対応力も低下しますので、血圧の変動が体全体に大きな
影響を与えます。

その為、入浴時の血圧の変動について知っておきましょう。

血圧がどの様に変動するか、入浴の一連の流れを通して確認してみましょう。

【入浴のリスク(対策)血圧の変動】
・脱衣所に移動し衣服を脱ぐと、寒いため、体から熱が奪われないように
 毛細血管が収縮し、血圧が上がります。

・次に浴槽に入りお湯に触れると、交感神経が緊張する為、血圧が上昇します。

・浴槽内で肩までどっぷりお湯に浸かると、静水圧作用により
 心臓に負担がかかり、更に血圧が上昇します。

・その後、浴槽内で体が温まると血管が拡張し、血圧は急激に下降します。

・汗をたくさんかき、水分補給が不十分であると、血行不良になり血圧は低下します。

・浴槽から上がると、水圧がかからなくなるため、血圧は低下します。
 この時、血圧が一番低くなりますので、立ち眩みやめまいに注意します。
 浴槽からあがるとき、表情をよく観察しましょう!

・そして入浴後、脱衣所が寒いと温まった体が冷えるため、熱が奪われないよう、
 再び毛細血管が収縮し、一度下がりきった血圧が急激に上昇します。
 脱衣所から居室へ戻る移動時にも注意が必要です。
 この血圧の変動による体への影響を最小限にする為には、居室、廊下、浴室
 の温度差を少なくすることが必要です!

【入浴のリスク(対策):入浴事故の現状】
平成26年の交通事故死亡者数 (24時間以内) 4113人

家庭浴槽での死亡者数  4866人

救急車で運ばれた患者数から推計した入浴中の事故死の数   約19000人
(死因が溺死以外の疾病などと判断されたものを含む)

浴室は事故が起きやすい場所だという事が分かりましたね。

家庭浴槽ですので、介護施設などではなく、1人で入浴している人になります。
また浴室・脱衣所など、浴槽以外で入浴事故で亡くなられた方は、

年間19000人です。入浴で亡くなる方の、約9割が65歳以上の高齢者」で、
特に75歳以上の年齢層で増加しています。

また、入浴中の事故は、ほとんどが浴槽内で起きており、既往歴のない人の
事故や、原因がはっきりしない事例も見られます。

つまり、健康で元気なご利用者様であっても注意が必要だという事です。

【入浴のリスク(対策)】
・体調確認
☞バイタル測定だけではなく、表情やご本人様の言葉も合わせて全身状態を観察

・脱衣所と浴室の温度
☞脱衣を行う前に、温度差をなるべく少なくする

・ご利用者様の状況によっては、入浴を控える
☞飲酒後・食事直後・空腹時の入浴はしない

まずは、入浴をして良いかどうかの判断が最も大切です。
バイタル測定だけではなく、ご本人様の表情やお言葉、
全身状態の観察が非常に大切です。

そして先ほどお話したように、ヒートショックへの対策として、
脱衣所、浴室の温度差をなるべく少なくしましょう。

飲酒後は脱水、食事直後は消化不良、空腹時の入浴は貧血などの
リスクが高まり、危険です!!

【入浴のリスク(対策)】
・物品の置き方
☞動線上に物品を置かない

・ご利用者様の能力に合わせた援助方法の検討
☞転倒・溺水の対策や「福祉用具」の使用!!

・介護者も脱水対策
☞こまめに水分補給

転倒予防として、動線上に、物を置かない様にしましょう。
また、シャンプーなどをご利用者様の手の届く所に置く工夫も必要です。

ご利用者様の能力に合わせた援助方法ということで、安全第一を心掛け、
「福祉用具」も検討をしましょう。

水分補給に関しては、ご利用者様はもちろんの事、私たち職員も十分に
注意しましょう。

【入浴をする際の状態観察】
入浴できるかどうかを判断する場合、血圧や脈拍などのバイタルサイン
だけで決めるのではなく、全身状態について見る・聞くなどの観察を重視して
判断することが大切です。

入浴してよい状態かどうかをしっかりと見極めて、
入浴が「くつろぎの時間」から「苦痛」なものに変わらない様にしましょう。

繰り返しますが、入浴できるかどうかを判断する場合、
血圧や脈拍などのバイタルサインだけで決めるのではなく、
全身状態について、見る、聞くなどの観察を重視して判断することが大切です。

あの方はいつも大丈夫だから、今日も大丈夫でしょう。と思い込んだり、
他の人から得た情報だけで決めつけず、しっかり自らの目で確かめ、

ご本人様の訴えを聞き、目の前のご利用者様の状態を観察して、
いつもとの違いがないかを確認しましょう。

入浴は、苦痛な時間ではなく、くつろぎの時間であるべきです。ゆったりと
楽しく入って頂けるよう、状態の観察は必ず行いましょう!!

長々と最後までこのお話しにお付き合い頂き誠に有難う御座いました!!
以上で【入浴~基礎~】についてのお話しは終了になります。

私達、職員も日々、知識・技術を身につけ研鑽し、
ご利用者様によりよい生活を送って頂くため!!

熱い想いを持ってサポートさせて頂いております。
そんな上新庄東を気になられましたら是非!!
ご見学にお越し頂き、ご自身の目と体で感じる雰囲気を体感下さいませ!!

介護職員 中村

資料のダウンロード

お問い合わせ

お電話から
受付時間 9:00 〜18:00(年末年始を除く)