いつまでも自分の口から食べるために
2024年1月8日
「歯は『人生(ひと)』を作る」とも言われます。
高齢になると、食べ物を飲み込みにくくなったり、
むせたりすることが増えます。
この症状を摂食嚥下障害と言い、それが原因で
発症する肺炎を 「誤嚥性肺炎」 と言います。
60歳以上になると入院を伴う肺炎の50%以上が
誤嚥性肺炎であると言われ、その発症率は加齢
とともに増加することが分かっています。
大切なのは、栄養・運動・社会参加
誤嚥性肺炎を予防するには、まずは栄養状態を
良好に保つことが重要です。
低栄養になると筋肉量が減り(サルコペニア)、
虚弱の状態(フレイル)となり、摂食嚥下障害に
つながってしまいます。
普段からパンやごはんなどの主食だけでなく、
メインのおかずやその他の副菜も揃えて、
糖質よりもタンパク質や脂肪が不足しないように
注意しましょう。
また、足腰の筋力をつけて体力を落とさないように
することも大切です。
家に閉じこもらずに外に出かけ、人と話をする機会を
持つことで、足腰の筋力だけでなく、口やのどの筋力も
維持できます。
社会参加は誤嚥性肺炎だけでなく、介護を予防する
一番効果的な方法と言えるでしょう。
口の機能を改善するためには、口腔体操も有効です。
口腔体操では、食べるために必要な あごや舌、唇、
ほおなどの筋肉 を動かしてトレーニングを行います。
できるだけ大げさな動きを意識して、筋肉をしっかりと
動かしてください。
いつまでも口からおいしく食べられるように、
1日1回の口腔体操を習慣づけましょう。
生きるとは、食べること。
噛める歯や “飲み込む力” があってこそ、美味しく食べられる。
超高齢社会の時代にも「お口から食べられる喜び」を!
100歳になっても食べられるお口を目指しましょう(^^)/
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