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『補聴器』の話

2020年5月14日

今週に入り初夏の陽気となり、汗をかく季節となりました。新型コロナウィルス感染症予防のため外出を控えていても、脱水には注意が必要です。皆様には衣服やエアコンの調整、水分を意識的に摂るように、気をつけてお声かけをしています。
またこの季節は『補聴器』の管理にも気をつける必要があります。

今日はこの『補聴器』の話。

補聴器は精密機器であり、水がかかっただけでなく「汗」でも壊れてしまうことがあります。夏場には小まめに乾燥させたり、壊れる前に補聴器店にクリーニングに出したりすることも必要かもしれません。

しかし、せっかく購入した補聴器を使いこなせずに「保管しているだけ」となっているようなケースもあるのではないでしょうか。よく「頭痛がするから使いたくない」「うるさいだけで聞こえない」というお話も伺うことがあります。しかし、それは調整不足が原因にあるかもしれません。

補聴器は「弱っている聴神経を治す」ものではなく、装着しても健聴者のようには聞こえません。しかし1990年代にデジタル補聴器が台頭、補聴器の利用幅は広がり、個人個人に合わせやすくなりました。その人が「一番聞き取りづらい音」を「一番聞き取りやすい音」に変換したり、周辺の雑音は増幅させずに「聞き取りたい音」を増幅させたり、片耳難聴の場合は良く聞こえる方の耳側に聞こえにくい耳側でキャッチした音を送信したり、場面場面で設定を変えたりとできます。一対一での会話の場面、騒音下での場面、授業や会議での場面、電話やテレビ、音楽を聴く場面、それぞれ条件が異なるのです。

聞こえづらさからくるコミュニケーションの不足や残存聴力への刺激不足が、認知症の進行を早めてしまうことも研究されています。
また認知症ではないのに関わらず、聞こえないことが原因で「コミュニケーションが取れない=認知症」というような扱いを受けてしまうことさえあります。

補聴器をうまく活用するためには、少し時間がかかります。
まずは病院や補聴器店で聴力検査をし、購入前に補聴器の調整を行い、日常生活の場面で試聴をすることができるような店がお勧め。
聴力検査で合わせた音よりも「日常生活でどうか」という部分が非常に大切なのです。大きすぎた音、大きくしてほしい音。一番補聴器を使いたい場面等を視聴しては補聴器店に伝え、微調整してもらい、を繰り返して数週間(あるいはそれ以上)かけて「これなら使ってみよう」と思える補聴器を完成させるのです。
補聴器店も様々。調整に一生懸命になってくれる補聴器店を探しましょう。自分に合う、相談しやすい補聴器店を選ぶことが、補聴器を使いこなす第一歩とも言えるかもしれません。

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