入居者様の宝物
2020年4月20日
そんぽの家S武庫川の居室はワンルームマンションと同じくらいの広さです。
「とても広い」と言えるほどの広さではなく、
入居される方も最低限の荷物で入居される方が多いです。
だからこそ本当に大切なものを厳選してお持ちになるのかもしれません。
今日は入居者様のお部屋に伺った際、とても大切なものを見せていただきました。
かつてはミッションスクールで英語教師をされていた入居者様。
写真のベッドカバーは、当時担任していたクラスの生徒さんが、
入居者様のお誕生日に力を合わせて作って下さったものだそうです。
四角い布に生徒さんが一人一枚思い思いの刺繍を施し、
それを繋げて一枚の大きなカバーにされています。
刺繍が得意な方もそうでない方も、ひとりひとりが思いをこめて刺繍されたのが伝わってきます。
「この刺繍の子はこんな子でね、この子は今こんな仕事をしていて…」と、
刺繍を見ると今でも生徒さんのお顔と思い出が蘇ってくるそうです。
気球の風船の部分もとても綺麗な刺繍がされていますが、
入居者様のお名前が入っているのでぼかしを入れさせていただきました(><)
気球の下には校舎と、当時の「1980」の文字。
40年も前に作られたものとは思えないほど、綺麗に、大切に使っていらっしゃいました。
今でも教え子の皆様からたくさんのお手紙や年賀状が届くそうです。
「教師の仕事をして本当によかった」と仰る入居者様。
いつも素敵な笑顔を見せて下さる方ですが、
この日は特別穏やかな、優しいお顔をしておいででした(^^)
