役割とは
2021年5月27日
役割と何か、と聞かれた時、皆さまはどんなことを思いつきますでしょうか。
仕事であったり、父親や母親として、または、何かのチームに所属してその中での担当などを思いつかれると思います。
心理学において、マズローの欲求階層に「所属の欲求」「承認欲求」があります。
人はみな、誰かに認められたい、何かに所属して安心したい、といった本能的な欲求があります。
これは、子どもであっても高齢者でも同じです。
仕事を定年退職したから、子育てが終わったから、歳をとったからいい、とよく聞かれることがありますが、人間は最後までこの欲求が重要です。
かのマザーテレサも「人間がもっとも悲惨な状態は病気や貧困ではなく、自分が他人から必要とされなくなった時である」と述べています。
つまり、役割を喪失することが一番の不幸せだということです。
砧南では、写真のように入居者様にも、役割をもっていただくべく、色々なお手伝いをお願いしています。
今回は、事務所周りの掃除をお願いしました。
熱心に磨いていただけ、ピカピカになりました。
皆でお礼をお伝えすると満面の笑みで「こんなことはいつでもやるわよ」と喜んで下さりました。
施設に入居したら全てスタッフがやってくれる、という考えは私にはありません。
一人一人の得意なこと、好きなこと、できることを大切にし、役割をもつことで、生きがいを感じていつまでもお元気に過ごしていただきたいと思います。
そんぽの家 砧南 ホーム長 朝倉 順也
