自分の幸せは自分で考える
2025年5月6日
そんぽの家大和をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
今回は、そんぽの家大和でご生活されているご入居者様が
実際に居室にてどのようにお過ごしいただいていらっしゃるのか、ご紹介させていただきます。
「特定施設有料老人ホーム」と聞くと、施設での集団生活を思い浮かべる方が多いと思いますが
そんぽの家大和の生活環境は全室個室、浴室、お手洗い、洗面所、クローゼット、靴箱、
ミニキッチン付き、冷蔵庫・洗濯機置き場あり、と使い勝手がよく自立した生活を望まれる方であれば
施設の見守りのもとでの一人暮らしをするには居心地よい空間といえるでしょう。
食堂でのお食事時間以外は、集団での活動に参加される方もいれば
居室にてご自宅で過ごすように思い思いに寛げる、そんなイメージが近いかもしれません。
自分らしく生きるために、ご自身のお気持ちや体調に合わせて活動を選択し、
予定をたてて実行することは大切な自己決定です。
今回は女性のご入居者様で、創作活動に励まれている方にお話を伺いました。
ご本人様「自分の活動は自己満足です。でも見た人に何かを感じてもらえたら嬉しいですね。」
娘様「母の気持ちの向上になると思います。ぜひお願いします。」と、快くご協力いただき、
ご本人様のお部屋にて取材をさせていただくこととなりました。
Q.創作活動を行う上で、大切にしていることはありますか?
ご本人 :私は新聞、本、テレビ、あらゆる情報源に関心を持ち続け、そこから自分の発想に繋げていくんです。
例えば、海で泳ぐクラゲ。縦に泳がしても面白くないから、もっと絵になるように変化させて
少しでも自分流に仕上げています。
時間はかかりますが、その過程を考えることが何よりも楽しい、色選び、型とり、全体のバランス。
目玉の大きさ、つける位置などを何度も考えて、何度もやり直しているうちに、どんどん夢が広がって幸せな気持ちになれます。
1時間、2時間と自分の気分や体調に合わせて活動時間を調整していますが、やり始めるとつい集中してしまいますね。
私は夢見る夢子さんなのでしょうね、上手、下手ではなく、ただただ楽しみたいという気持ちです。
今日はこんなに可愛いものが完成した、と自分で自分を褒めてあげるんです。
Q.現在は趣味として楽しまれていますが、昔は創作を教えていらっしゃったそうですね。
ご本人 :そうですね。昔は、自分の趣味が嵩じて人に教えていたこともあります。
そういう時間は自分も成長できるし、手先を使って作り続けることが私の生き甲斐でもある。
編み物はやめてしまったけれど、このような趣味を持っていて本当に良かったと思っています。
若い時からの積み重ねは大切ですよ。
どうやって気持ちよく生活することができるか、自分で考えて自分で決めることができる。
それが一番、私らしい生き方だと思っています。
ご本人の想像力と豊かな感性、創作技術で完成された作品はどれも愛くるしさがあり
ご本人のお部屋の玄関に飾られるのを
待ちわびているご入居者様、職員が沢山いらっしゃいます。
大切に使用されている道具の数々。
絶妙な色の組み合わせは沢山の刺繡糸から
じっくりと選んでいらっしゃるそうです。
いつ拝見しても、きれいに整理・保管されておられます。
ご自分で時間を費やして創作した作品が、気持ちの張りとなり
「今日も出来た!」と、生活の自信に繋がると笑顔で語ってくださいました。
とても素晴らしいお話を伺うことができました。
ご協力いただきありがとうございました。
「自分の幸せは自分で考える」そんな強い思いが伝わってきました。
ご自身の生活歴や人生経験をフルに活かして
今後も楽しくお過ごしいただけるよう見守らせていただきます。
ケアマネジャー 小倉
受付時間 9：00 〜18：00（年末年始を除く）
