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認知症ケアについて~BPSDについて②~

2021年8月13日

いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。

本日も、認知症ケアについてお話させて頂きます。

BPSDは本人からすると様々なストレス要因に対する自然な反応である事。
その為、なぜそういった行動を取るのか、どんな事が引き金となってストレスを与えてしまっているのか、観察し引き金を特定して対策を講じる必要がある事を前回お伝えしました。

そして、今回はストレス要因、引き金の特定の仕方に関してとなりますが、その前に、考え方として大切なポイントがあります。
それは…目の前で苦しんでいる方、一人ひとりとしっかり向き合う事。
苦しんでいる方を助けてあげようと思う事です。

どうしても「BPSDをなんとしてでもやめさせたい。じっとして欲しい」となってしまいがちですが、症状や行動を無理に制限するような対策を取ろうとしない事です。(よくあるケースでは、薬によって行動を押さえつけてしまう事です。中には薬による治療や緩和が適切なケースもありますが)

ご本人に対する深い理解なしには、症状や行動の意味に気付き、それらを引き起こしている引き金となる要因を探ることは難しくなります。
また、症状や行動を抑えようとしても本人のストレスや困りごとは解決せず、更に悪化してしまう事があるからです。

例えば、暴言を吐いている方がいるとして、そのストレス要因は実は虫歯による痛みが原因だとします。(私たちでも虫歯の痛みでイライラしますよね)

その事を理解しようとせずに、暴言だけを何とかしようとすれば、気分を落ち着かせる安定剤の様な薬が処方されます。安定剤により一時的に暴言は治まったとしても、虫歯が完治する事はなく、次第に悪化していきます。虫歯の悪化(痛みの増強)に伴い、飲んでいる安定剤では効かなくなってくるため、更に強い安定剤を飲むことになります。

虫歯の治療により解決したであろう問題ですが、BPSD(暴言)そのものをなんとかしようとすれば、このケースでは薬漬けにより、ご本人はぐったりした状態で、目はうつろに、笑う事もなく過ごされる事になります。
よって、目の前で苦しんでいる方、一人ひとりとしっかり向き合う事。というスタンスが非常に大事になります。

次に、引き金の特定についてです。
そんぽの家では「HECTアプローチ」という尺度を使用します。

H(Heaitu)…健康
E(Enviroment)…環境
C(Communition)…コミュニケーション
T(Task)…作業

H(健康)・E(環境)・C(コミュニケーション)・T(作業)

それぞれからご本人にとってストレス要因となっているものがないのかを観察、情報収集・引き金を推測していきます。
H健康面でストレスとなるものはないか(慢性的な疾患と影響していないか。睡眠障害が影響していないかなど)
E環境面でストレスとなるものはないか(明るさは本人にとっては明るすぎず、暗すぎて認識できない事はないか。室内の作りや装飾、家具などは混乱させるようなものではないかなど)
計31項目をポイントに絞ってチェックしていくことになります。
次回はいくつかの事例を用いて紹介していきたいと思います。

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