【連載】食事について②~食欲がない、食事量が低下した方の対応方法について
2021年6月10日
いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。
本日も食事についてお話させて頂きます。
本日は、食欲がない、食事量が低下した方の対応方法についてです。
食欲がない高齢者に対する対応として、
まずは、私たちと同様におかゆなどのあっさりした食べ物の提供を考えます。
また、食欲がない場合は食欲低下の『原因』を考える必要があります。
例えば、私たちの場合、「胃腸がだるい」→胃薬を飲んでみる。
「歯が痛くて…」→歯医者に行き治療をする、痛み止めを飲んでみる。
と状態を周囲に伝えることも、原因に対しての対応をすることもできます。
しかし、認知症などの障害をお持ちの方は、なぜそうなっているのか、上手に訴えることができない為、「急に食事を食べなくなった」「もしかして認知症が悪化したのでは?」となってしまいます。よって、日頃から周囲の観察力が大切となります。
体重やバイタルサインのデータ、時には医療的な検査も必要としますが、まずは現象を重視した方法で以下のポイントを観ていきます。
①薬の影響はないか
②胃腸の疾患や状態が悪くなっていないか
③食事内容が不満なのでないか
④食事が十分に認識できないのではないか
⑤誤嚥を起こしている為状態が良くないのではないか
⑥麻痺や手の障害の影響はないか
⑦口腔内の影響はないか。
といったポイントとなります。
また、視力の低下により食事が見えづらくなっていたり、義歯が合わなくなっていたり、あまり好きではない食事が出ていたりといったようなことに気づくことができます。
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