日常生活リハビリと自立支援について
2021年4月23日
いつもホーム便りをご覧頂きありがとうございます。
上席ホーム長の高比良です。
本日は日常生活リハビリと自立支援の考えについてお話させて頂きます。
日常生活リハビリとは、食事、トイレ、入浴、着替え、家事といった日常生活動作そのものをリハビリとして捉え、自立した生活を支援するといった考え方です。
生活の場面において、介護者が全てを援助するのではなく、その方の顕在的能力や潜在的能力に合わせて適切に援助を行う事で能力向上、機能維持を図るという事が大切です。
できる事はご自身でやって頂き、できない部分は援助をしますが、介助の方法においても一人一人に合わせた工夫は必要となります。
病院やデイサービスでのリハビリ場面では、できていた、やっているのに、自宅に帰って来てからはできない、全くやらないといった事はありませんか?
もしかすると、その方の生活パターンに合ったリハビリの内容ではなかったり、適した環境ではないという事なのかもしれません。
また、病院等のリハビリでは、期間や回数、時間が限られてしまっています。
誰もが毎日、頻回に行う日常生活の中で行うリハビリの方が継続性もあり効果的なケースもあるという事になります。
私たちは日常生活リハビリという考えを大切にしています。そして、同時に自立支援という考えも大切にしております。
例えば、食事がご自身でなかなか食べれない方に対しても、すぐに介護職が全てを援助してしまうのではなく、どのようにすれば良いかを考え、使いやすい道具(箸や食器、テーブルの高さや大きさなど)や食べやすい食事形態などを検討していきます。
老化によって、自分でできない事が増えたご高齢者にとって、できる事が増えたり、維持できる事は生きる意欲や自尊心を高める事にもつながりとても大切だと思っております。
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