介護のプライド
2019年12月30日
有料老人ホーム「そんぽの家鴨宮」の管理者、肥留間と申します。
今年一年、ホームだよりをご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
今年の最後は、施設に勤務する介護職員の声をお届けします。
「私の好きな言葉は『凡事徹底』です。(※凡事徹底=なんでもないような当たり前の事を徹底的に行う。また、当たり前の事を極めて、他人の追随を許さない)同じような意味をもつ「継続は力なり」ではないですが、当たり前の事を続けていくことにより、何か得ることができ、続けたことにより、勝ち負けではないけれど、他の人より勝るものがあると、自分の中でプライド高く、強くいられる気がするのです。ここ、そんぽの家鴨宮で何年も働いてきたスタッフは、いろいろな方とふれあってきており、経験があります。続けてきた力というものは、自分の糧になり、自信になると思います。その経験はスタッフそれぞれ違いますが、それなりに学んでいます。なので、同じようにやろうと思っていても、すぐにできないのは当たり前です。むしろ、できてしまったら、私たちの今まで経験してきたことは何なのだろうかと、プライドもズタズタです。だからといって、完璧ではもちろんありません。そう思ってもいません。なので、いくら経験があったとしても、皆一緒に、教育も兼ねて改めて学び続けるべきだと思います。介護は人との関わりが濃密です。ただ仕事だからといってできるようなことでもないと思います。それぞれ介護への想いが違うとは思いますが、入居者様一人ひとりの人生に関わり、どんな存在で居られるか考えてみてほしいです。現在はご家族様よりも一緒にいる時間が長いです。なかには、家族、友人とも思ってくださる入居者様も居られます。私たちを頼りにしてくださっています。少しでもお力添えできるよう自立支援しつつ、笑顔で「あぁ、ここで過ごせてよかったなぁ」と思っていただけるような援助にあたれたらと…。介護という仕事を選んでくれた皆を、私は嬉しく誇りに思います。とてもとても優しい方だと思ます。ありがとう!!偉そうなことを言える立場では決してありませんが、仕事仲間として、一緒に笑って、一日一日を過ごしていきたいです。長々と申し訳ございません…少しでも私の気持ちが伝わればと思います!!」
職員間で最近始めた、コミュニケーション強化のためのノートに書かれた文章全文を、そのまま抜き出して掲載させていただきました。少しでも「そんぽの家鴨宮」で働く職員の想いが伝われば幸いです。
私たちは、年末年始をいつものように入居者様と「そんぽの家」で過ごします。今年も一年、たくさんの方に支えられました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。新しい年がすべての方にとりまして、光り輝くことを祈願しております。
どうかよいお年をお迎えください。
そして、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
