介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)SOMPOケア そんぽの家 成城南ホームだより

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感情労働というお仕事

2020年5月26日

コロナウイルスによる緊急事態宣言も先日解除になりましたが、まだまだ予防の意識は必要な状況です。
日々ホームスタッフも現場でお仕事を行わせて頂いております。
コロナウイルスも含め医療現場では日々様々なストレスを受けながら現場業務を実践されています。
介護現場ではどうなのでしょうか?
我々も、ご入居者様が発熱をされた場合には、対策を立てさせて頂き、経過を見させて頂きます。
消毒、感染対策としてのマスク、ガウン、手袋など必用な対応を実施させて頂いています。

さて、燃え尽き症候群(バーンアウト)と呼ばれる症状があります。
私の受け持ちをさせて頂いていたホームでも新卒で採用させて頂いたスタッフや、異業種から転職して介護の仕事を始めた方など、数は少ないのですがこの「バーンアウト」の状態になる方がいらっしゃいました。

表題に書かせて頂いた「感情労働」ですが、私たち「介護」のお仕事はこの「感情労働」と呼ばれています。

感情労働には医療や介護、サービス業(ホテル、キャビンアテンダント、クレーム処理担当など)も入るとのこと。
ひと昔前までは「感情労働」とは聞きなれない言葉でしたが、この「言葉」が使われ始めたのはここ最近のようです。

この「感情労働」とは、近年注目されている新しい概念で、社会学者A・R・ホックシールド氏による言葉です。
相手(=顧客)の精神を特別な状態に導くために、自分の感情を誘発、または抑圧することを職務にする、精神と感情の協調が必要な労働のことをいいます。
介護の仕事は1対1でサービス利用者の皆様と向き合うお仕事です。濃密な人間関係の中で、お仕事を進めて参ります。
親しくなったご入居者様がご逝去される事も当然ございます。
医療職は死生観についても学びますが、介護職も当然お看取りをさせて頂きますので、「生きる事、死ぬこと」に対しての学びを行う研修などは実施しております。
ただ、この感情が処理しきれなくなってしまい、燃え尽きてしまい退職するスタッフが中には出てきます。

種田山頭火(個人的に尾崎放哉と種田山頭火が好きなので引用させて頂くのですが)
“無理をするな、素直であれ。すべてがこの語句に尽きる、この心構えさえ失わなければ、人は人として十分に生きてゆける。”と説いていますが、同時に”「あきらめ」ということほど言い易くして行い難いことはない。”ともまた説いています。
人間は、この狭間に立ちながら、生きているのだと思います。

「もうダメだ」と思いながらも「いやまだできる」「逃げるわけにはいかない」という背反する感情の力が、気持ちを乖離させてしまうのかもしれません。「解き」「放つ」という心持ちはやはり難しいものだと思います。
介護の現場は人が必ずしも充足している状態ではありませんが、「休む」事で「養生」でき、介護の仕事を続けられるなら、一番いいと思います。やはり人財は宝です。

私はすでに「燃え尽き」る事は過ぎてしまったのかもしれないのですが、「燃え続ける意思」は弛まず持ち続けなければいけないとは思っています。
そう、思わせてくれるのは、同じホームで働くスタッフが「これはどうですか?」「こういうのはだめですか?」と新鮮な衝撃を与えてくれるからなのだと思います。
ありがたい事です。

そしてこのように面談を進める中で、未経験から始めたスタッフが、2年3年と経験を積み重ね、ホームの中核になっている現状が見えてkると非常に頼もしく、また嬉しくもあります。

このような状況により、自分は発熱をしないか?入居者様に対して感染の原因にならないか?など日々のストレスとは闘いながらも、入居して頂いている皆様の笑顔や、言葉により意欲などを受けて明日への原動力に変化できる力もあるのだと思います。

今後ともそんぽの家成城南をよろしくお願いいたします。

有料老人ホーム 
SOMPOケア そんぽの家成城南

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