介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)SOMPOケア そんぽの家 成城南ホームだより

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認知症って①

2020年3月7日

介護というお仕事に就かせて頂き、早いもので早20年以上が過ぎましたが、まだまだ日々勉強不足、力不足を実感する事が多々あります。
このお仕事に就かせて頂いてから、療養病床、デイサービス、居宅介護、リハビリ、特定施設などいくつかのサービスを経験させて頂きましたが、ご本人様の抱える悩み、障害、疾患、周辺環境など本当に様々だと思います。
お一人お一人の個性・人生が違うように、対応すべき課題も一つ一つ異なるのだと、相談業務にかかわらせて頂く度に改めて実感致します。
さて、表題に書かせて頂きました「認知症」という言葉ですが、ひと昔前は「痴呆」と呼ばれていたご病気も、現在は「認知症」と呼ばれる疾患・障害になっております。
この「痴呆」という言葉は、「一人の人間の存在」に対して否定的な言葉であるのだと、今になってみると実感します。
ただ、その言葉自体がその当時に「スタンダード」であった時代に、私たちは医療・介護・福祉の従事者は「違和感」を感じずに、日常的に使用していたことも事実です。

「認知症」という言葉は、多くの皆様が一度は耳にしたことがあると思います。(日本では2004年に厚労省が変更を擁護検討会で決定され2007年までにほぼ言い換えがなされていますので、介護保険制度が運用された2000年当時も痴呆症という言葉は使用されていました。介護保険制度の運用も、高齢者介護に対する全体的な見直しに拍車がかかったのだとは思います)

「認知症って、何ですか?」と介護職員に聞かれたとき、一言では言い表すことができないにしても、「さて、どのように答えるべきか?」とはいつも悩みます。

ホームで働くケアスタッフは当然のことながら専門職なので、「認知症」が「慢性的に進行する疾患」であるという認識を持った上で、それぞれの「疾患」「症状」に合わせ「医療」・「介護」が連携した環境の中で、ケアサービスがなされるべきだと思っています。
ここで「医療」との連携が出てくるのは、「認知症」はケアだけでは解決できない「症状」があり、後ほど書かせて頂く「認知症の進行に伴う行動心理障害」は、やはり「医療」との連携がなければ「解決」や「ケアサービスの提供」をできない事例を、現場では抱えています。
この「認知症によって発生する問題の現象」を「医療」に的確に伝える為に、ケアスタッフは「知識」「経験」「観察力」を養い、解決する為の対策を考える「対策と解決に導く能力」が必要なのだと思っています。
解決する為の対策の立案には「医療」との連携が必要であり、「医療」には「適切な情報」を伝達しなければいけません。
「いつ」「どのように」「どれくらいの頻度で」「どういう症状」が出現しているのかを伝えなければいけないという事です。
この伝達を行う際には「主観性」ではなく「客観性」を持ち、医療機関に伝えるという訓練が必要なので、「観察力」が必要になってまいります。
「医療機関」には主観的内容ではなく、客観的情報が必要になります。
個人の思い込みではなく、観察によって把握した情報提供が必要なのは、治療に必要な(薬の処方)や(検査)の必用性を主治医が判断しなければいけないからです。

ケアスタッフが「その方の生活に寄り添う事の重要性」を問われるのは、「いつもと何が違うのか?」を一番身近で見ることができ、感じることができるからです。
その「観て」「感じた」ことが、「経験」となり、「知識」と照らし合わせ「こういう事ではないのか?」と想定を行い、問題解決の為の対策を練り、実行致します。

ここで得た成功や失敗が「経験」と「知識」に蓄積され、「観察力」が養われます。

人が人を知る事で、介護は提供される。
とても単純な事でありますが、とてつもなく難しい事でもあると考えています。

(②へ続きます)

今後ともそんぽの家成城南をよろしくお願い致します。

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