介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)SOMPOケア ラヴィーレ仙川ホームだより

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コラム:ホーム長の独り言~外国人労働者について

2021年7月31日

最近このブログ上で経歴書を作っていく中で今から約15年前の居酒屋勤務時代のことを思い出しながら、昨今の生産労働人口の減少、外国人労働者の件について思うことがありました。

昨今、介護現場においても人手不足が問題が提起され、新聞やニュースの見出しになっています。
しかし、私が居酒屋の店長していた15年前から東京の都心部においては人手不足の問題は起きており、私自身の【肌感覚】では人手不足の問題は最近の話ではありません。それは以前のブログに記した阿佐ヶ谷の店舗では厨房スタッフはほぼネパール人でしたし、新宿などの店舗の厨房スタッフのはほぼ中国人でした。
外食業界などは時代の変遷とともにいつのまにか、いわゆる3K業種に含まれて、日本人の若者が敬遠する傾向にありました。もしかしたら、外食産業の店舗がすでに飽和状態の傾向にあったこともあるかもしれません。都心に行けば行くほど人手不足は顕著でした。
いま介護現場含め様々な産業の現場で人手不足がとわれていることに対して、その当時から振り返ると「今さら」という気もします。


では日本の労働人口問題を解決するための施策の一つとして、より外国人労働者受け入れることができる法整備することや、積極的に移民を受け入れるべきという意見が聞かれます。
私自身は中国やネパールの出身のスタッフと一緒に仕事をしてきた中で、日本人以外に日本国内の雇用を幅広く門戸開放することは良いことだと感じます。しかし、そう簡単にはいかない、とも思っています。それは日本語という言語の習得が非常にハードルが高いと感じるからです。会話ができるようになっても漢字がネックになります。

例えば居酒屋で勤務していた時の経験では、中国人スタッフは漢字が読めるので、日本語会話がおぼつかなくても、調理マニュアルにある漢字だけである程度のマニュアルの内容を理解するのです。ネパール人にはそれができません。

世界中で漢字のような表意文字が広く通用しているのは東アジア文化圏だけなのです。日本人と中国人の間では会話が通じなくとも、漢字という文字に一つ一つの意味があるので筆談である程度の意思疎通も可能なのです。私たちは日本人は義務教育の中で自然と学んできた漢字というものが、この居酒屋勤務時代に、とても素晴らしいものだと知り、中華文明の偉大さをより感じた次第です。しかし一方で世界で使用される言語のほとんどが表音文字です。表音文字を使用している文化圏から来た人にとって、来日してから漢字を学ぶというのは非常に時間がかかることは想像できます。

あるホームでフィリピン人のスタッフが勤務していたのですが、優しく、人柄も良いのですが、ひらがなしか理解できないので、提供した介護サービスの記録を入力するのに時間はかかるし、それを修正する日本人スタッフのストレスも高まってしまう状態がありました。
介護現場において、記録、はとても大事な作業です。

介護業界に広く日本人以外の労働者を受け入れていくには、話した言葉をそのまま意味も汲み取って、漢字とひらがな・カタカナの文章に変換してくれるようなAI技術の進歩を待たねばならないのでは・・・と思います。

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