暑中お見舞い申し上げます
2021年7月18日
毎週月曜日のレクリエーションは、書道と硬筆です。今回は硬筆の様子を見学させていただきました。
皆さまとても熱心に取り組まれるので、お手本もあっという間に書き終わってしまいます。例えば百人一首をすべてお手本に用意しても足りない、とご紹介すればそのスピードを実感していただけるでしょうか。
ご入居者さまの世代には、達筆なことはもちろん、字を書くことのお好きなかたが多いように感じます。
ペンと便箋を携えてダイニングへ向かうご入居者さまが、その理由を話してくださったことががあります。ご家族やお友だちに手紙を書くのに、自室にある寛ぐための椅子とテーブルより、ダイニングのお食事席の方がしっかりとした字が書きやすいから、というおはなしでした。
書かれた内容だけでなく、手書きの文字そのものにこだわる気持ちには覚えがあります。が、事務的なメモ書き以外に、自分の手書きを目にする機会などめっきり無くなって久しいことに、あらためて気づかされるのでした。
この一年、会って話すことの出来なかったあのひとに、暑中見舞いの葉書でも書いてみようかな、とご入居者さまのおかげでひとつ、夏の楽しみができました。
