静かな時間
2020年9月11日
ふと時計に目をやると、もうすぐ午後の2時。
そろそろアクティビティの時間です。
フロアを訪ねてみると、ちょうど本日のアクティビティ、書道と硬筆の準備中でした。
硯と筆に文鎮、それにお手本や半紙などを、先生が配っているところです。
どのテーブルも、心地よい静けさに包まれています。
おや、何やら気になるお手本が……
暖かや
飴の中から
桃太郎
(川端茅舎)
筆先に意識を集中していらっしゃいます。
時には気乗りせず、なかなか筆に手が伸びない方もいらっしゃいます。
「なら、お手本を下に敷いて、なぞり書きしてみましょうか」
そんなふうに先生がお声かけすることで、こちらのご入居者さまも、ご自分から書き始めることができました。
またそれぞれの事情から、書道はちょっと、とおっしゃる方もいらっしゃいます。
そういう皆さまには硬筆やなぞり書きのプリントをご用意しています。
こちらのご入居者さまも、熱心に硬筆に取り組んでいらっしゃいました。写真を撮らせていただきつつテーブルの間をひと巡りして戻ってみると、もう何ページも先まで書き進めていらっしゃるのに驚かされることもしばしばです。
色々なことがあったような、慌ただしく過ぎただけのような、ひと夏の記憶……
