介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)SOMPOケア ラヴィーレ金沢八景ホームだより

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やさしさと、花一輪

2019年4月11日

いわゆる寒の戻りで、真冬並みに冷え込んだ一日から明けて翌日。

気持ちよく晴れわたってはいるものの、やや風が強い午前のこと。日課のお散歩から戻られたご入居者さまの手には、まだ固い蕾のついた枝がありました。そして、寄り添うようにもうお一人、お客さまの姿が……


「剪定していらしたのを、少し分けていただいちゃったの」

いたずらっぽく微笑むご入居者さまの隣でにこやかにうなずかれたのは、すぐご近所にお住まいのかたということでした。お庭のモッコウバラが、強風にあおられて倒れてはいけないということで、枝を落としていたのだそうです。お散歩中に立ち話を楽しまれる間柄のご近所さまがいらっしゃることは話に伺っていましたが、ご挨拶させていただくのはこれが初めてです。

いつも親しくお付き合いくださっているお礼を申し上げ、ご入居者さまとの普段のやりとりについて楽しいお話を伺ったあとには、モッコウバラのまだ咲き初めの部分をその場で切ってお譲りいただいてしまいました。


立ち話のなかで教えていただいたことでもあり、またあとから自分でも調べてみたのですが、モッコウバラというのはトゲがないため扱いやすく、いちど根付いてしまえばとても丈夫で育てやすいのだそうです。一斉に咲き始めるのは、地域や天候にもよるのでしょうが、まだ少し先になるようで、今年初めて咲いたうれしい一輪をお譲りくださったことになるわけです。

これはぜひお部屋に、とご入居者さまへ差し出すのですが、「それは受付にどうぞ。わたしはこれでいいのよ」 と、蕾のついた枝を手に固辞されます。

常日頃思うのですが、ご年配の方々の慎み深さ、奥ゆかしさ、周囲への心配りには、いつでも胸を衝かれるものがあります。ひるがえって自らを恥じ入るのはもちろんのこと……

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