第四十二回俳句の会
2024年4月20日
今月の俳句の会のお題は4月の季語集の中からお好きな季語を選んで詠んでいただきました。
今月もいくつか紹介いたします。
『桜咲き 一人静かに 花見する』
日課のお散歩に行かれ桜並木を歩いている時にふと立ち止まって見上げてしまう。その様子を「一人静かに・・」と表現されています。
大勢で行くお花見も楽しいですが、一人でゆったり観賞するお花見もいいですね。
『手のひらに やさしさ残る ねこやなぎ』
「今はねこやなぎを見なくなりましたね。昔は道端に一杯あったのに・・」と仰るご入居者さま。
道路の整備で見かける機会がなくなりました。ねこやなぎを触った感触を詠んでくださいました。
『花開き 梢見上げた 若き日思う』
「桜の花を見ると若かった時代を思い出します」と仰っていました。時代は変わっても見る景色で昔を思い出すことができますね。
『涅槃西風 西妃忍びて 湖(うみ)渡る』
「中国に旅行に行った時のことを思い出しながら作りました」と仰っていました。湖(みずうみ)を”うみ”と読ませるところが詩人です。
4月は春満開を感じさせる季語が多かったです。たくさんある季語の中からお好きな季語を選ぶといった作業も大変そうでした。
ご参加いただいたご入居者さまは「皆さん素敵な俳句で情景が思い描けます」との感想を仰っていました。
担当者としても皆さんの思い出や感じ方が共有できて嬉しい時間です。
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