第四十回 俳句の会
2024年2月17日
今月の俳句の会のお題は2月の季語の中からお選びいただきました。
今回もいくつかご紹介いたします。
『薄氷 手のひら中で ゆれ動く』
移り行く季節と自分自身の身体の衰えを重ね合わせた心情を詠みましたと仰っていました。
「薄氷」の季語が儚い感じをイメージさせてくれます。とても素敵な句です。
『散歩道 手のひら誘う 猫柳』
「散歩の道中で猫柳を見つけるとどうしても触りたくなって手を伸ばしてしまうんです」と仰っていました。
ふわふわした猫柳の感触も伝わってきます。情景が想い描けますね。
『鎌倉の 二月礼者や 鳩サブレ』
「二月礼者」の季語の意味まで教えてくださいました。「鎌倉と言えば鳩サブレが名物ですものね」と仰っていました。
鎌倉に行かれた時の思い出を詠んでくださいました。
『初午や 児等集まりて にぎやかに』
「近所のお子さんが集まると途端に賑やかになりましたね。大人たちはその様子を眺めていました」と仰っていました。
ご自身のお子さんと近所のお子さんが楽しそうに遊んでいる情景が想い描けます。
2月の季語、「薄氷」「猫柳」「二月礼者」「初午」と被らなかったですね。
皆さまそれぞれの想いが詰まっていて素敵な句ばかりでした。
今回で40回目を迎えた俳句の会。参加されるご入居者さまも定着されお部屋でも考えてくださっているようです。
閃いた時にメモをとっている方もいらっしゃり、俳句が日常の一部になっていらっしゃるようで担当者として嬉しく思います。
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