第三十四回 俳句の会
2023年7月15日
今月の俳句の会のお題は7月の季語集の中からお好きな季語を選んで詠んでいただきました。
今月もいくつかご紹介します。
『夕暮れや 裏の畑の トマトもぐ』
ご自宅にいらっしゃった時に家の近くに畑を借りて家庭菜園をされていたそうです。採れたてのトマトのみずみずしさまで伝わってくる句ですね。
ホームのテラスの花壇に植わっているミニトマトをご覧になって思い出されたそうです。
『えぞ菊を 植えし記憶も 遠くなり』
ご自宅に蝦夷菊を植えていらっしゃったそうです。季語集の中に「蝦夷菊」という季語が目に入り思い出されたそうです。
「今の今まで忘れてました」と仰っていましたが、何かのきっかけで思い出すことができますね。
『冷蔵庫 奥のを見たら 期限切れ』
お一人暮らしの時に「冷蔵庫の中身は気を付けていましたが、うっかり忘れて賞味期限が切れてしまうことがありました。賞味期限が切れたものを食べる勇気はないので泣く泣く捨てました」と失敗談も併せてお話ししてくださいました。そのお気持ちよ～くわかります。
『はまなすの 丘にたたずみ 夕日ながむ』
新潟にお住いだった頃の思い出を詠んでくださいました。「新潟にはまなすが咲いている綺麗な丘があって、そこから見る夕日は最高でした」と笑顔でお話ししてくださいました。行ってみたいですね。
皆さん思い出の句となりましたが、それぞれの生活が感じ取れる素敵な句ばかりでした。
皆さんの思い出話を聴かせていただける俳句の会は、共感できたり、新たな発見や時代の流れを感じることができる素敵な時間です。
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