～生活リハビリ～タンスと椅子を使って～
2020年5月3日
今回は、タンスと椅子のお話です。
このお部屋で過ごす際にどんなことをして頂けるのかな、と考えてみました。
背の低いタンスは、安全に歩行ができるように、手すりの役割もしてくれます。
そしてタンスは、生活に必要なものの出し入れをする動作のリハビリボックスです。
洗濯の終わった服の片付け、その日の気分で着る服の選定などをご自身でなさる際に、
せっかくならお身体も少し余計に使っていただこうと思いタンスと椅子を
組み合わせて設定してみました。
次は椅子の1番のポイントですが、椅子の高さを低目に、
座面の固さを軟らか目にしてみました。
立ち上がる時をイメージして欲しいのですが、
椅子からより床から立ち上がろうとする方が大変ですよね。
もうひとつは座面を軟らか目にすると立ち上がりの際に、
座面から反発力を得られずに立ち上がり難くなります。
朝着替える時、夜寝る前など1日に何度か行っていただく動作の中で
少しだけ難しくして生活して頂ければおのずとトレーニングに繋がるかなと考えました。
普段何気なく使用している椅子ですが、座面の硬さと高さで
思った以上のリハビリ効果があるので、皆様もぜひ試してみてください。
SOMPOケア ラヴィーレ鷺ノ宮
PT(理学療法士) 麦倉でした。
