介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)SOMPOケア ラヴィーレ小田原ホームだより

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「HECTアプローチ」でご入居者様を支える

2021年10月11日

いつもホームだよりをご覧いただきありがとうございます。介護付有料老人ホーム SOMPOケア ラヴィーレ小田原 ホーム長の肥留間です。

人間の行動には必ず理由があり、それは認知症の方でも同じです。
認知症の方の行動障害に注目し、その原因を、Health(健康)、Environment(環境)、Communication(伝達)、Task(作業)の4つの着眼点からお一人おひとりのお困りごとをの要因を探り、軽減を図るSOMPOケア独自の手法が「HECTアプローチ」です。

■自分の体や精神=健康(H)
■環境(E)
■人=コミュニケーション(C)
■作業(T)

認知症を有すると、自分の体や精神(H)、環境(E)、人とのコミュニケーション(C)、作業もしくは作業に使う道具(T)からのサインを正しく受取り、判断することが難しく、逆に自分からこれらに対し自分の思うようなサイン(訴え、行動、反応など)を返すことが難しくなります。

現在ホームでは「HECTアプローチ」を活用して、認知症を有する方のお困りごとの軽減を目指した取り組みを進めています。HECTアプローチを実践するうえで、大切にしたい、高齢者介護の9つの理念があります。

1 包括的な視点で高齢者を見る
2 高齢者にとっての現実を受容する
3 高齢者一人ひとりの個別性を尊重する
4 能力を試すような介護はしない
5 自尊心を高めるようにかかわる
6 その時・その場に応じた対応をする
7 介護の中で交渉を行う
8 安全面と自立の兼ね合いを考える
9 家族と共に介護をする

行動障害の全体像を考えると、HECTの手法で解決できない根本的な問題、孤独感や役割喪失感、自宅に住みたいといったものがありますが、HECTアプローチでは、根本的問題は後回しにして、薬の影響や身体的な疾患、環境の問題、コミュニケーションの方法などを優先して対応していきます。
基本的な流れは、

1 認知症の行動・心理症状を特定する
⇒どのような行動か、誰にとっての問題か
2 解決のための期限を設ける
3 情報を収集する
4 行動・心理症状(BPSD)を記述する
5 引き金を特定する(分析)
⇒H(健康)E(環境)C(コミュニケーション)T(作業)アプローチの項目を活用
6 到達点を設ける(目標設定)
7 対策を立てる
8 ケアプランに方針と対策を記述する
9 対策を実行する
10 結果をモニタリング(評価)する

HECTアプローチを活用した取り組みは、ホーム全体が漏れなく同じ目標を共有して、一体感をもった対応と実践をする必要があるため、実際に対策に取り組んだ後には、その結果もしっかりと検証して次の支援につなげることで、確実にホーム全体の認知症対応が進化したと実感することができます。

私たち、一人ひとりが向き合い、考えるべきこと

何気ない日常が、静かでもいいから続けていける
自分が幸せだなと思える瞬間とともに、続けていける
それが希望があるってことだと思うんですよね

日常生活の中で、ほんとに小さなことでもいいから
楽しいな 幸せだなって思えるような瞬間がある
あり続けるということが
希望のある人生につながっていくと思うんです

 ~藤田和子氏 日本認知症本人ワーキンググループ代表理事

認知症のケアには専門性が求められており、私たちは介護のプロであることを常に自覚し、責任を持ってご入居者さまにサービスを提供しなければなりません。ラヴィーレ小田原は全職員が「認知症に備える・なってもその人らしく生きられる社会」を目指して、人間尊重を基本とした認知症ケアに、これからも一致団結して取り組んでまいります。

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