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ホーム長piece71~自分史 その5 『母の事故』~

2024年9月9日

皆様こんにちは。

先日、息子のソフトテニスで
個人戦の市内大会がありました(市内大会)
月末に行われる新人戦のシード権のかかる大会でしたが
結果は・・・


3位!

3回戦の序盤から、熱中症っぽい症状が出て
辛そうな表情をしながらも試合を続け勝ち上がっていました。




そんな症状のまま2回試合を行い勝利。
準決勝で、負けてしまいましたが
月末にある新人戦の4つ角の一角はゲットできたので
最低限の結果は残せたのかなと思います。
新人戦、目標は「県大会出場」と、ペアの子と話しているようです。
市内大会→東播大会→県大会
と、越えていく山はいくつかありますが
この根性があれば、きっと乗り越えてくれるだろうと
親ながら感心したホーム長、甲斐です(^^;
(サーブを打つ姿も、どんどん良くなってきました!)






先月は、父親のことを書きましたが
私の中学生時代では、家庭の環境で
もう1つ、大きなことが起こりました。

それは、『母親の交通事故』です。

2年生の春休み
3年生になる直前ですね。

部活から帰って

家でゴロゴロしていて

日が暮れても母親がいないことに
「遅いな~」
と、思いながら過ごしていたら

父親が帰ってくるなり

「病院に行くぞ」

とだけ言われ、妹と一緒に総合病院に連れていかれました。

わけもわからないまま
変な胸騒ぎだけしていた記憶があります。

病院に着いて

ベッドに横になっている母を見た時は

本当に、頭が真っ白になりました。

包帯だらけの顔と頭
包帯の隙間から見える血の跡

父や、祖父母が声をかけても微動だにしない母

モニターの音だけ聞こえる病室は

現実とは思えない状況でした。

お母さん、死んじゃうの?
大丈夫なの?
どうして?どうしてこんなことになったの?

なんとも言えない感情がず~っと
グルグル駆け巡っていました。

しかも

サッカーばかりに明け暮れて
成績が決して良くなかった僕の相談に
祖父母の所に行った帰りの事故だったそうで
余計に自責の念にかられました。

個人的には、当時
思春期も終わったかなという感じで
来ないでよ!っと言っていたサッカーの試合も
「観に来て欲しい」と、母にも言ったりしていた時期。
家でも話すことも増えて、仲良くなっていた時期。

そんな時に

なんで

って、本当に、当時は色々な感情が出ました。

幸いにも

その後意識も回復し
無事に退院したのですが

頭を強く打った後遺症は残りました。

体の後遺症はまだしょうがないと
割り切ることはできました。

でも

母は、「性格」がガラリと変わってしまった。

怒る時は恐かったけど、優しかった母の面影は
事故後、どこかにいっちゃいました。

すごく、後ろ向きになりましたし
お金にうるさくなりましたし
ちょっとでも自分が嫌な想いをした時には
「あの時死んでおけば良かった」
が、口癖になった母。

しょうがない。

しょうがないんだ。

事故は、自分のせいでもあるんだ

自分に言い聞かせる毎日が
その後、今でもずっと続いています。

正直、母の言動はとてもつらかったです。

逃げる様に、部活に没頭していました。
これは、高校でも同じでした。

もちろん、普段は普通に関わっていました。

でも

必要な物があって買って欲しいと相談したり
ちょっとでも、自分(母)に嫌なことがあると
とんでもないマイナスオーラとマイナス発言が勃発。
挙句の果てには「死ねば良かった」

これは15~18歳の僕には、耐えられるものではありませんでした。



・・・今でも、電話越しに突然感情的になり泣かれることがあります。


26年前の大事件

「たられば」は尽きません。

もっと自分の成績が良ければ

もっと事故後も優しくできていれば

地元に残って就職していたら

そもそも、事故なんか起きなければ

当時、本当に事故も事故後の母も
受け入れることができませんでした。



見学にお越し頂く方などにはよく言うのですが
「家族介護」は
本当に難しいです。

過去の、「良かった」「普通に過ごしていた」時の
親が残像として残っています。

あの頃はできていたのに
とか、良かった親の時代の姿と比べてしまいます。
そして
親だからこそ、感情を抑えて、冷静に話したり対応することが
難しくなります。
これは、仕事として、介護に携わっていても「同じ」です。

僕たちも「仕事だから」冷静に対応したり、丁寧に関わることができますが
自分の「親」となると、また別なことが多いです。

本当に難しいです。

家族が、認知症になった親などに対して
色々なことを受け入れていけるのであれば
当然、在宅生活を続けて頂くほうが良いです。
この想いは、僕は変わりません。

でも

受け入れることが難しくて
自分も、親に対して感情的になってしまったり
辛い気持ちになることが増えてきたら
「介護施設」という受け皿に頼って欲しいと思います。
それが、家族関係のバランスをうまくとり
穏やかな感情で、親と関われることに繋がるからです。

僕は、26年前から時間をかけて
少しずつ母を受け入れてきました。
でも
認知症を患うのは高齢になってからがほとんど。
短い期間で、受け入れることは難しいと思います。
頑張らずに、周りに、地域の行政に、地域の介護事業所に
頼ってください。

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